usagi bon ごはん vol.115 とうもろこしプリン | Numero TOKYO
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usagi bon ごはん vol.115 とうもろこしプリン

アーティスト河原シンスケがプロデュースする「usagi」監修の、レストラン「Univers S.」シェフ今平慎太郎の料理をわが家に。旬の食材や一皿にまつわるエッセイとともに送る、五感で楽しむビューティフードの秘伝レシピ連載「usagi bon ごはん」。第115回は、とうもろこしプリン

とうもろこしプリン

豆乳や卵は上質なものを使うとプディングはそれだけで格段に美味しくなります。

【材料】 2人分
とうもろこしの実 100g
豆乳 100ml
卵黄 2個
全卵 1個
メープルシロップ 30g
てんさい糖 10g

*カラメルメープルシロップ(作りやすい分量)
カラメル 50g
メープルシロップ 30g
混ぜ合わせる。

【作り方】
1. とうもろこし1本を茹でて、実を外し、100gと残りは飾り用に取っておく。
2. ミキサーに1の実100g、豆乳、卵黄、全卵、メープルシロップ、てんさい糖を入れよく回す。
3. 2を裏ごし、気泡は取り除く。
4. 器にカラメルメープルシロップ、3を流し入れ、水を張った天板に器を置き、140℃のオーブンで15〜17分ほど、湯煎焼きにする。
5. 4を揺らしても揺れなくなったら、取り出して、粗熱を取って冷蔵庫で3時間ほど冷やす。
6. 器に盛り付け、1の残しておいたとうもろこしを添える。

永遠のアイドル

今平シェフもそうだけど、北海道出身の友人達は中々とうもろこしに対するこだわりが強い。皆が口を揃えて言うことは、『採りたてを食べる』事に尽きるらしい。

そこで『何でも、そりゃ採りたてが旨い決まってるよ!』なんてわかった事言うと怒られて、『いやいや、その中でもとうもろこしは特別!』らしいのだ。外の皮は濃いグリーンで、ヒゲもフサフサなのが新鮮な証拠。置いておくとグリーン色が褪せて薄緑に変色していく。採りたては兎に角ジューシーで甘みが強い。

新しく色々な料理やお菓子にアレンジされ違う美味しさやイメージも加わったコーン。品種改良で、フルーツの様に生食出来る品種まで登場している。ゴールデン、シルバー、バイカラー以外にも紫色のワキシーコーンもある。これはモチモチした食感と紫からより黒に近い色の物まであり、実は日本では古くから食べられてきた。スイートコーン種を乾燥させても、ポップコーンとは全く別の品種なのでポップコーンにはならない。

プリンは、永遠のアイドルの様な佇まい。大人っぽく仕上げても、やっぱり可愛さが見え隠れしてしまう気がする。

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Art Work & Text:Shinsuke Kawahara Photo & Food Direction:Shintaro Imahira Edit:Chiho Inoue

Profile

河原シンスケShinsuke Kawahara 80年代初頭よりパリを拠点に活動するアーティスト/クリエイティブディレクター。エルメス、ルイ・ヴィトンやバカラをはじめ、数々のブランドや雑誌とのコラボレーションでも知られている。(Photo: Keiichi Nitta)
今平慎太郎Shintaro Imahira 1974年、北海道出身。旭川、札幌のホテルで修行を積み、2014年札幌国際芸術祭のガラディナーで河原シンスケと初コラボレーション。17年の「usagi tokyo」立ち上げのため、上京しシェフに就任。19年2月札幌にレストラン「Univers S.(ユニヴェール エス)」をオープン。 Instagram/@univers.s.2019(Photo: Ayako Masunaga)

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