カンヌ映画祭の名物アワード「ショパール・トロフィー」の確かな意義
2018年で71回目を迎えたカンヌ国際映画祭で、1998年から公式パートナーを務め、今年『万引き家族』で是枝裕和監督が受賞したパルム・ドール(最高賞)のトロフィーのデザインと制作も手がける「Chopard(ショパール)」。
映画の世界をこよなく愛するメゾンの共同社長兼アーティスティック・ディレクターのキャロライン・ショイフレ(以下キャロライン)の尽力のもと、20年にわたりカンヌと強いパートナーシップを築いてきたショパールは、映画祭期間中、実に数々のイベントの開催している。なかでもキャロラインが先導するかたちで2001年に創設した「Trophée Chopard(ショパール・トロフィー)」は、映画界の新進気鋭の若手俳優2名に贈られる、カンヌの名物アワードだ。
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なぜ「名物」となったのかは、過去の受賞者の顔ぶれを振り返れば一目瞭然。若い日のオドレイ・トトゥ、マリオン・コティヤール、レア・セドゥといった今となっては映画界に欠かせない女優たちをはじめ、プレゼンターもショーン・ペン、ジュリアン・ムーア、ケイト・ブランシェット、シャーリーズ・セロン、ジュリエット・ビノシュといった錚々たる大物が務めることで、ショパール・トロフィーは、その意義を確かなものにしてきた(以下はショパールのハイジュエリーを着用し今年の映画祭レッドカーペットに登場したマリオン・コティヤール、ジュリアン・ムーア、ケイト・ブランシェット)。
ちなみにアワードの審査員にはレギュラーメンバーであるキャロラインとアメリカの老舗エンターテインメント専門誌『Variety』のエグゼクティブエディターであるスティーヴン・ゲイドスに加え、今回から新たにこれまでのショパール・トロフィーの受賞者や支援者も参画。今年はオーストラリアの女優で長身と美貌がここからの可能性を感じさせるエリザベス・デビッキと、アン・リー監督の『ビリー・リンの永遠の1日』の演技が評価された英国の男優ジョー・アルウィンが、上記の見識者によって選ばれた。
名門マルティネス ホテル カンヌのホワイエで行われた授賞式には、プレゼンターとして2003年のショパール・トロフィーの受賞者で、2017年のカンヌ国際映画祭で母国ドイツの映画『女は二度決断する』(英題『In The Fade』)で優秀女優賞に輝いたダイアン・クルーガーが登壇。
映画祭総代表のティエリー・フレモーが司会を務め、キャロラインも寄り添う晴れの舞台で、今回の受賞をもってグローバルな映画ファミリーに仲間入りしたエリザベス・デビッキとジョー・アルウィンの高揚した表情が印象的だった。
また、マルティネス ホテル カンヌの最上階に毎年カンヌ国際映画祭の時期に設けられる「ショパール ルーフトップ」では、アフターパーティも開催。ルーフトップから映画祭で盛り上がるカンヌのビーチを一望する眺めは、ショパールによって招かれたゲストだけの特権でもある。
パーティの終盤にはいずれもキャロラインと親交が深い、今年の映画祭の審査員長を務めたケイト・ブランシェットとオスカー女優で80歳となるジェーン・フォンダも忙しい合間を縫って駆けつけ、エリザベス・デビッキとご覧の3ショットを披露し談笑。三者三様、ゴージャスなショパールによるハイジュエリーにもご注目!
ほかにも近年は中国勢セレブリティの参加も顕著で、今年はアジア系スーパーモデルの筆頭ミン・シーと、TF BOYSのボーカルとしてアジア圏で絶大な人気を誇るワン・ユエン(王源)も駆けつけた。
2007年以降は映画祭の開催回数と同じ点数(今年なら71回目なので71点)の「レッドカーペット コレクション」を発表し続け、その一部をショウケースに堂々とディスプレイ。ゲストたちの目を釘付けにしていた。
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すなわち若手俳優をカンヌ国際映画祭という国際的な好機を通じて、名だたる俳優陣までも取り込みながらサポートしようというショパール・トロフィーは、映画界における世代の継承という意味においても尊い取り組みと言える。そして近い将来、はたして日本の俳優の受賞はあるのか。
いずれにせよ、今後のエリザベス・デビッキとジョー・アルウィンの活躍のあり様に、私たちは今アワードの影響力を見ることになるはずである。
Chopard
ショパール ジャパン プレス
TEL/03-5524-8922
URL/www.chopard.jp