Journey with Rola in Kenya, Africa
象の孤児院、レテティ・サンクチュアリを訪問
アフリカ象が直面している問題を皆さんはご存じですか? 象牙を目的とした密猟や密輸がアフリカ全土で多発。年間推定3万頭を超える象が犠牲となり、過去10年間に11万頭も減少。いま象は絶滅の危機に瀕しているのです。こうした現状と闘い、野生の象の保護活動に取り組んでいる団体「Save the Elephants」をティファニー(Tiffany & Co.)は「Tiffany Save the Wild」コレクションを通じてサポートしています。そして今回、実際に野生の象の現状やティファニーの取り組みを知るために、ローラさんがケニアのサンブル国立保護地区を訪問。ダイアリー形式でその模様をお届けします!
Itinerary Day 6 in the morning
親のいない子象を保護する孤児院へ
最終日、私たちは再びセスナ機に乗り、ケニア北部低木地帯に位置するナムニャク野生生物保護区へ。幼い象たちを保護する象の孤児院、レテティ・サンクチュアリを訪ねました。
ケニア北部の低木地帯、面積4000平方キロにも及ぶ広大な土地にあるのが、レテティ・サンクチュアリ。
この土地は、サンブル族の他にさまざまな民族が住み、かつては土地や資源を巡って争いが絶えない地でしたが、今では生息する推定6000頭の象の保護のために協力し合うまでになったという。なぜ、レテティのような象の孤児院が必要かというと、象牙を狙う密猟が急増し、特にタスカーと呼ばれる最大級の象牙を持った大人の大きな象が狙われるため、親を失ったみなしごの象が増えてしまうのだというのです……。
私たちはフィールドに降りることはできませんでしたが、間近で子象たちと触れ合うことができました。子象たちがローラさんの方へ集まり、鼻を伸ばして愛くるしく甘える姿が印象的でした!
粉ミルクを飲む愛らしい子象たち。
粉ミルクも、象によって配合が違っているとのこと。栄養満点のミルクで元気に成長してもらいたいものです。
2016年に設立されたこの施設で働く飼育員の方たちは、全員サンブル族。ここでも最先端のシステムが採用され、親のいない子象たちを野生に戻そうと取り組んでいらっしゃいました。飼育員の方一人ひとりが、みな愛情を持って楽しそうに子象たちを育てている姿がとっても印象的で、ここでもとてもあたたかい気持ちになりました。
Itinerary Day 6 in the afternoon
旅は終了。ナイロビへ!
象のプロジェクトの取材はここで終了。再びセスナ機に乗り帰路のためナイロビまで戻ってきました。
涙! 久しぶりの屋根の付いた建物!! ティファニーさんがアレンジしてくれた、素敵なホテル「One Forty Eight」でしばし休憩させていただきました。久しぶりにお風呂でシャワーを浴びることができて、かなりスッキリ!(笑)
お部屋も素敵❤ 数時間しか滞在できなかったので、次回ゆっくり泊まってみたいなと思いました。
おそらくホテルの名物!? 英語をいろいろしゃべってくれる可愛いオウムもいます。
旅の思い出に。ホテルからすぐ近くのジラフセンターにも立ち寄ってきました。ここは世界で最もキリンに近づくことができる場所なんだとか! ローラさんも間近で触れ合うキリンに大興奮! とっても楽しそうに餌やりをしてらっしゃいました。
長いベロがスーパースーパーキュート!!!
キリンの口まわりのヒゲの感じ(笑)と、愛らしい口元に一同ノックダウン!
長い首にくりくりと澄んだおめめ。キリンの可愛すぎる姿に私たちは悶絶! 旅の最後にこんなに癒しのひと時が訪れるなんて❤ とても楽しい時間を過ごすことができました。
そして、ラストは、おしゃれな布や雑貨などが多数あるお土産屋さんにも行くことができました。あまり時間がなかったので、隅々まで見ることができなかったのですが、ケニア独特のカラフルで民族調の可愛いアイテムばかり。またケニアに来る機会があれば、このお店も再訪したい場所の一つです。
さて、今回のティファニーにオーガナイズしていただいたケニア取材。感想を言うのがあまりにも難しいです。帰ってきてから「ケニアどうだった?」と聞かれることが多いのですが、うーんと、さて何から話せばいいのかなぁ…みたいな(笑)。
とにかくこの取材を通して、そして、取材に参加する前から、象の置かれている悲しい現状や問題などを勉強して、そして、実際にサンブルの地に取材に行って、私はこのプロジェクトの前と後の私は、全く別の人になってしまったのではないかなとさえ思います。自然環境や動物のことを考えるようになったし、時間やお金の使い方についても考えるようになりました。まさに人生を変える旅になったのではないかと思います。
特別な環境で一緒に8日間を過ごしたローラさん、「Save the Elephants」やサンブル民族の皆さん、ティファニーチーム、チャイナチームの皆さん……、今回の取材で出会ったたくさんの方からも大きな影響を受けました。最初は想像すらできなかったケニア取材でしたが、きっと一生忘れることがないであろう旅と体験になりました。とにかくこのプロジェクトに参加できて感謝しかありません。
私たちは、象や野生動物、自然環境を守るために、一人一人が何ができるかを考えねばならないし、メディアで働く一人としても、この体験や置かれている現状を伝えていかなければいけないと強く思いました。ティファニーさま、この度は素晴らしいプロジェクトに参加させていただき、本当にありがとうございました。
Tiffany Save the Wild
「命をつなぐ物語」
スペシャルムービー公開中
Photos & Text:Aika Kiyohara