Journey with Rola in Kenya, Africa
カラフルで個性的! サンブル族との交流
アフリカ象が直面している問題を皆さんはご存じですか? 象牙を目的とした密猟や密輸がアフリカ全土で多発。年間推定3万頭を超える象が犠牲となり、過去10年間に11万頭も減少。いま象は絶滅の危機に瀕しているのです。こうした現状と闘い、野生の象の保護活動に取り組んでいる団体「Save the Elephants」をティファニー(Tiffany & Co.)は「Tiffany Save the Wild」コレクションを通じてサポートしています。そして今回、実際に野生の象の現状やティファニーの取り組みを知るために、ローラさんがケニアのサンブル国立保護地区を訪問。ダイアリー形式でその模様をお届けします!
Elephant Watch Camp
私たちが4日目&5日目に宿泊した場所は、Ker & Downey Campから車で30分ほど移動した「Elephant Watch Camp」。 「Save the Elephants」と密接なつながりを持つ「Elephant Watch Camp」があるのは、緩やかな傾斜を描く川岸に立つ巨大なキゲリアとアカシアの木々の足元。キャンプ場には6つのテントがあり、それぞれベッドルーム、シャワー、トイレがついています。私はこの大きなテント(というか家?)に一人で宿泊。テントは、古い倒れた木、ヤシの藁などの素材から作られていて、まさにエコ・ラグジュアリーの究極のかたち! こんな森のど真ん中にあります。 テントの中はとっても広い!(が、タイトなスケジュールのため、くつろぐ時間はゼロでした、笑) 蚊帳で覆われたベッドルーム。中は、サンブル族によるハンドメイドの象のクッションやベッドカバーで、とっても可愛い空間。電気はソーラーシステムが採用されています。
カラフルな洗面所。水は井戸から手で汲み上げられた貴重なもの。顔を洗ったり、手を洗ったりしたいときは、バケツに入ったものを大事に使います。
手作りのトイレ。水が流れる仕組みになっていました。とにかくイラストが可愛い!
さて、お風呂は?というと。シャワーはサンブル族の方がちょうど適温のお湯をバケツに用意してくれるバケツシャワーシステム。私は髪が長いのですが、バケツ1杯の水(約2分間)ですべてが事足りると実感。普段どれだけ水の無駄使いをしてしまっているのだろう……。日々の生活を反省しました。とっても快適でしたが、一つ難点としては外にシャワーがあり電気がないので、シャワーは暗くなるうちに急いで浴びるという。キャンプ生活は、自然の流れに沿った、それはとてもとても人間らしい生活を送りました。
シャワールームに現れた可愛いモンキー!
この子(違う子かも?)テントの中を自由に遊んでいました!(笑)
蚊帳のZIPをしっかり閉めていないと、モンキーをはじめ、ヤモリやサソリなどいろいろな動物たちがベッドに侵入してきちゃいます。夜はかなり注意…!
こちらは共有スペース。サンブル族によるハンドメイド製品であふれた、遊牧民のキャンプを彷彿とさせるデザイン。サンブル族の方のファッションは、カラフルな原色使いで、本当にみんなびっくりするほどおしゃれなんです!!
ご飯は3食すべて屋外で。「Save the Elephants」が持つオーガニックファームで育った野菜や地元の農家の食材を使って、彼らのチームのシェフたちがイタリアンとアフリカ風料理の融合のようなテイストのメニューを毎日作ってくださいました! みんなでわいわい、自然の心地よい風に吹かれながら食べるご飯は、どんなレストランで食べるご飯よりも変え難い経験。贅沢な時間でした。
とっても美味しかったビーツのスープ
写真を撮り忘れたのですが、とにかくこのあたりは、36度を超えるとても暑い地域。冷蔵庫や冷凍庫もすべてソーラーシステムで、電気を使える量も決まっています。だから、冷たいものや氷などはとっても貴重なもの。だからわがままを言えるような環境ではありません。がしかし、“暑くてアイスが食べたいよー!”と私たちは泣きの嘆きをサンブル族の方にしたところ、“ごめん、2日間かかるんだ”と言いながらも、本当に2日後、アイスを作ってくださったのです(涙)! そのハンドメイドの味の美味しさたるや(涙)!! 今まで食べたアイスの中で一番美味しいと感じました。朝も“Good morning”と毎日起こしにきてくれて。滞在中は、サンブル族の方の優しさやホスピタリティに触れて、とてもあたたかい気持ちになりました。
Itinerary Day 5 in the evening
サンブル族と祝祭の宴
5日目の夕方、とても楽しみにしていたイベントが。丘上を散策し、サンブル族との祝祭の宴が開かれました。
前回雨が降ったのは12月の初旬という、とても乾燥した地域。水のまったくない河川敷にてみんなで撮影。
丘上にて。ローラさんがサンブル族たちの「だるまさんが転んだ」ゲームにジョイン! こんなおしゃれな人たちばかりいる「だるまさんが転んだ」は見たことない!(そして、世界共通の遊びなのですね)
ローラさんもサンブル族と一体になってゲームやダンスを楽しみ、とってもキラキラした笑顔を見せてくれました。
暗くなるまで祝祭は続きました。どこまでも続く地平線、サンブルのオレンジ色の夕日、燃え上がるファイヤー、サンブル族の天に届くような歌声、ローラさんの楽しそうな笑顔……。すべてが美しくドラマティックで、この光景を絶対に忘れることはないでしょう。ちなみに、カーキのお洋服を着た男性は、中国チームのインフルエンサーで俳優のリウ・ハオランくん。ローラさんをはじめ、彼も心から楽しそうに宴にジョインしていて、日本、中国、ケニア…国はバラバラだけれど、心はみんな繋がっている感じがして、私たちはとてもあたたかい時間を過ごしました。サンブル族の皆さん、楽しい宴を本当にありがとうございました!
Tiffany Save the Wild
「命をつなぐ物語」
スペシャルムービー公開中
Photos & Text:Aika Kiyohara