海の恵みでキレイになろう! 日本のタラソテラピーの聖地へ
ミネラル豊富な海水の持つ美容&健康の効果・効能を取り入れる「タラソテラピー」。本格的なタラソテラピー体験ができる、国内のスパ3軒をご紹介。(「ヌメロ・トウキョウ」2019年6月号掲載)
リュクスなタラソプールで水中エクササイズを体験! 「ザ タラソ スパ」
国内一リュクスなタラソスパと噂されるのが、伊勢志摩・英虞(あご)湾を見渡す美しい自然の中に佇む「ザ タラソ スパ」。フランス料理界の重鎮「ひらまつ」が運営するリゾート内に2016年にオープンした。スパプログラムのコンセプトは、江戸時代に日本で行われていた海水に浸かって体を癒やす「潮湯治」とタラソテラピーの融合。トリートメントを受ける前に、英虞湾の海水を使ったプールに入って“現代の潮湯治”を体験する。 セラピストの指導のもと、水中でストレッチをしたりウォーキングをしたり……オーシャンビューの環境で潮風を浴びながら体を動かすひとときは心身をリリースする効果抜群! ミネラル補給や水圧による緩やかなマッサージ効果を期待できるのも嬉しい。心身をゆるめた後は、ハマムで体を芯から温めて血行を促進してからトリートメントへ。内容はその日のコンディションや目的、リクエストに応じボディやフェイシャルをアレンジしてもらえる。酸化ストレスにさらされたエイジング肌を立て直すべく、フリーラジカルに威力を発揮する海藻成分が主役のプロダクトを使用する。1日8組限定の宿泊ゲストだけが体験できるスパなので、プライベート感も満点!
ザ タラソ スパ
住所/三重県志摩市阿児町鵜方3618-52
TEL/0599-65-7001
営業時間/11:00~20:00 ※宿泊者のみの完全予約制
無休
「タイムリチュアル」(タラソプール含む180分)¥46,500
URL/www.hiramatsuhotels.com/kashikojima
“化石海水”の源泉掛け流しとアーユルヴェーダのW効果
「CHURASPA」
化石海水とは何百万年もの間、地層の隙間などに閉じ込められていたミネラル豊富な海の水。チュラスパでは、海底から温泉として湧き出ている化石海水に浸かることで得られる温浴効果と、スパトリートメントの相乗効果を狙える。スパのテーマは“琉球アーユルヴェーダ”。まずカウンセリングによってドーシャ(体質)をチェック!その後は症状や体質に合わせたオイルを用い、オールハンドの背面トリートメントによって凝り固まった心身を整えていく。さらにミネラル豊富な沖縄黒糖のスクラブで全身を磨くので、施術後の肌は驚くほどスベスベに。体質に合った食事や滞在中の過ごし方もアドバイスしてもらえるため、全方位からキレイのレベルアップが狙える。
CHURASPA
住所/沖縄県那覇市西3-2-1 ロワジール スパタワー 那覇
TEL/098-868-2222(要予約)
営業時間/14:00~23:00
無休
「琉球バランス・セッション」(90分)¥29,500
「温泉入浴料」ビジター ¥3,500(スパタワー宿泊者は無料)
URL/www.spatower.com/spa
美しい海に囲まれて“ミネラリゼーション”
「urumo Spa ~ CHURAUMI Thalassotherapy~」
スパ名のurumoとは沖縄の言葉で珊瑚と藻を掛け合わせた造語。美しい海に囲まれた環境でミネラリゼーション(ミネラルチャージ)を目指すメニューが受けられる。使われるのはブルターニュ発のタラソテラピーブランド「アルゴロジー」のプロダクト。海藻成分たっぷりのエクスフォリエーターで全身を浄化した後は、ミネラル豊富なマリンオイルで顔から体までトータルにケアする。
世界的権威のある「World Luxury Spa Award」でアワードを受賞しているだけに、クオリティは折り紙付き! ケアの前後には、大浴場にて万座沖で汲み上げられた海洋深層水入りの湯に浸かって巡りアップを図れるのもポイント。沖縄の珊瑚を守る活動も行うエコリゾート。
urumo Spa ~ CHURAUMI Thalassotherapy~
住所/沖縄県国頭郡恩納村字瀬良垣2260番地
ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート内
TEL/098-966-1211(要予約)
営業時間/14:00~22 :00(最終受付)
無休
「タラソテラピーウェルネスプログラム」(135分)¥33,000「大浴場入浴料」¥500~
URL/www.anaintercontinental-manza.jp
タラソスパ、どう選んでどんなふうに堪能する?
海の恵みを享受できるタラソテラピーの施設は現在、国内に30以上あるが、何をポイントに選ぶべきなのだろう。
「タラソテラピーの美容健康効果をしっかりと実感したいなら、宿泊できる施設に足を運び、集中してケアを受けるのがおすすめ。少なくとも3泊は滞在し、1日に複数回、海水に浸かったり、水中エクササイズやトリートメントを体験してみましょう。また沖縄など、海がクリーンで環境そのものに癒やされるロケーションにある施設を選ぶのもキー。風光明媚な地を散策することや、ミネラルを含んだ潮風にあたってヒーリング効果を得ることも相乗効果を生むと考えられます」(琉球大学ウェルネス研究分野 教授・医学博士・海洋療法学者、荒川雅志先生)。
エフェクトを高めるティップスは?
「発汗や巡りアップを促すためには水分補給がマスト。硬度がかなり高い海洋深層水を販売しているところも多いので、チャージしながら取り組むとより高いデトックス効果を期待できます」
キレイになれる海美容
Text : Chihiro Horie Edit : Hisako Yamazaki