HANAインタビュー「私たちの新しい可能性を示した『Blue Jeans』」
旬な俳優、アーティストやクリエイターが登場し、「ONとOFF」をテーマに自身のクリエイションについて語る連載「Talks」。vol.125はHANAの7人にインタビュー。
BMSG×ちゃんみなによるオーディションプログラム『No No Girls』より誕生した7人組ガールズグループ「HANA(ハナ)」。2025年1月にメンバー7人が発表され、4月に『ROSE』でメジャーデビューして以来、快進撃を続ける彼女たちが、2ndシングル『Blue Jeans』をリリース。これまでの強さとは一転、等身大の恋心を歌った楽曲に、彼女たちはどう向き合ったのか。いつも仲が良い7人のプライベートも聞いた。

一歩ずつ成長を続けるHANAの軌跡
──HANAとしての活動の中で印象的だった出来事や、緊張した瞬間を教えてください。
KOHARU「印象に残っていることは、大阪と東京で開催した特典イベントです。みなさんが自分の言葉で愛を伝えてくださるのですが、『HANAが私の生きる理由です』と言ってくださって、涙がこぼれそうなくらい嬉しくて。私は自分のために音楽を頑張っていたけれど、今は私たちを支えてくれるみなさんのためにも活動しているんだと実感した時間でした」
CHIKA「印象的だったのはデビュー直前イベントです。初めてファンのみなさんと会えるステージでしたし、今までの感謝をお返したいという想いが強過ぎて、めちゃくちゃ緊張しちゃいました」
NAOKO「私は基本的に緊張しながら生きている人間なのですが、その中でも緊張したのは『ROSE』MVのソロカット撮影です。これから始まるんだな、というワクワク感とこの作品を良いものにしようという気持ちで緊張したことを覚えています。MVのサムネにもなっている、両手でシートを破るシーンはすごく気持ちを込めて、震えながら頑張りました」
MAHINA「私も『ROSE』のMV撮影です。壮大なセットを用意してくださって驚いたし、嬉しさもありました。モニターで撮影したものを確認したときも、感動しすぎて言葉が出なくて。ちゃんみなさんやスタッフさんからの愛を感じたし、感動したのを覚えています」
JISOO「緊張したのは『ASEA 2025』の授賞式です。韓国の友達と家族もリアルタイムで見てくれていたんですね。受賞した感想を、韓国語と日本語で決められた時間内に言わなきゃいけなくて、間違えないかとても緊張しました」
YURI「私はちゃんみなさんのツアーに帯同したときです。ちゃんみなさんのファンの方は、私たちを知ってくださっているのか、どんな反応なのか、ステージに上がる前はすごく緊張しましたが、大きな歓声で迎えてくれたことがすごく嬉しくて。ちゃんみなさんのパフォーマンスにも大きな刺激を受けました」
MOMOKA 「台北での『CENTRAL MUSIC & ENTERTAINMENT FESTIVAL』は、初めての海外公演だったので、自分たちを知っている人がいるのか不安だったし、英語のMCも、いろいろ考えてすごく緊張していたんです。いざパフォーマンスを始めたら、徐々に会場のボルテージが上がって最後の『ROSE』は、ものすごい盛り上がりでした。私たちの音楽が伝わったんだ!と感じて、すごく感動しました」
──HANAとして現在の7人が発表されたのが2025年1月です。あれから半年経ちましたが、グループとしてどんな成長を感じますか。
JISOO「チームとして、もっともっと仲が良くなりました」
MAHINA「ライブのMCが上手になったかなと思います」
MOMOKA「ダンスのシンクロ率が上がって、パフォーマンスの幅が広がりました」
KOHARU「少しずつステージに慣れてきて、パフォーマンスに自分たちの感情をぶつけられるようになったし、アドリブを入れる余裕も出てきました」
CHIKA「みんな声の表現の幅が広がったと思います」
YURI「私たちは一人ひとり個性があるけれど、今は以前より、上手くみんなの個性が混じり合っていると思います」
NAOKO「相手を気遣う方法が増えました。メンバー全員、自分のもつ優しさを相手に伝えることが上手になったと思います」
【 NAOKO & JISOO 】
ずっと一緒にいたから知っていること

──最近、発見したお互いの新しい一面は?
JISOO「私たちはオーディションからずっと一緒にいるので、ほとんどのことは知り尽くしているんですけど、ファンのみなさんにまだお見せしていないNAOKOの一面は、楽しくなるとすごく大きな声が出ること。普段すごく静かなんですけどね」
NAOKO「好きなアーティストの曲を聴いたり、おいしいスイーツを見つけたとき、ふたりで大騒ぎしています(笑)。JISOOの知られざる一面は、普段とてもしっかり者だけど、ふざけることも好きなところ」
JISOO「他の人からしたらあまり面白くないことでも、ふたりで永遠に笑ってます」
NAOKO「だから、JISOOと一緒にいると声が大きくなっちゃって」
──「今の私はここが一番イケてる」と、自信があるポイントを教えてください。
JISOO「青い髪! 私もお気に入りだし、メンバーやスタッフさんからも似合っていると言ってもらえて嬉しいです」
NAOKO「運動神経です。『Burning Flower』のMVで披露した回し蹴りは、実はもともと振り付けになかったんです。以前、ちゃんみなさんとメンバーとキックボクシングを習いに行ったときに習得していたので、コレオを制作している時にやってみたら、採用されました。自分の運動神経に自信をもっているから、やり切ることができたと思います」
──『Blue Jeans』を最初に聴いたときの印象は? 好きな歌詞を教えてください。
JISOO「やりたかったジャンルだったし、この曲をみんなでパフォーマンスするのはとても楽しいし幸せです。好きなパートは『朝日が昇っても/しばらくは一緒にいて』のところ。終わりがあるから美しさがいっそう際立つ歌詞だし、青春を感じます」
NAOKO「最近、好きなR&Bを中心に音楽の歴史を勉強しているんです。この曲を聞いたとき、音楽の歴史がずっと続いてきた先にこの楽曲が生まれたこと、それを私たちが歌うことに運命的なものを感じました。『No No Girls』の頃から私たちを支えてくださった、MiQaelさんとGENTAさんの振り付けは、私たちの想いも組み込んでくださっていて、この曲で私たちの“今”を残せることに幸せを感じています。好きな歌詞は、JISOOと同じです。ここのパートには、眠れないときに寄り添ってくれるような優しさを感じました」
【 CHIKA & YURI 】
ステージに君臨する2人の意外性!

──最近、発見したお互いの新しい一面は?
CHIKA「 YURIは、意外と爆買いするタイプの人なんですよ。服を7着、靴を3足くらい一気に買っちゃうので、隣で『おお!』といつも驚いています」
YURI「CHIKAはひとりでいられないんだって最近、知りました。最初はひとりが好きで、あまり人と絡まないタイプだと思っていたのですが、本当はいつも誰かと話していたい人なんです」
──「今の私はここが一番イケてる」と、自信があるポイントを教えてください。
YURI「ステージ上での“抜き”を研究しました。それまでは、ステージ前には、ここはこうしようと考え過ぎていたのですが、今は気を張るよりも、力を抜いてありのままの自分でパフォーマンスすることができるようになってきたと思います」
CHIKA「私は“煽り”。ステージからHONEYsを煽るとき、私、イケてない?って思います(照)」
──「Blue Jeans」を最初に聴いたときの印象は? 好きな歌詞を教えてください。
YURI「ちゃんみなさんからデモをいただいてから、常に聴いていたほど大好きな楽曲です。レコーディングでは、この曲の切なさを存分に出せるように頑張りました。ミュージックビデオも素敵なので、HONEYsのみんなもきっと気に入ってくれると思います。好きなパートは『未来のことなんて/今だけは言わないで』。現実的になりたくなくて、夢を見るように恋をしている感じが、可愛くて切なくて大好きです」
CHIKA「最初に聴いたときの感想は、『青春! はー…(ため息)』。懐かしさもあったし、とにかく切ない。レコーディングでは、これまでトライしたことがないジャンルだったので、考えることも多かったのですが、みんなの新しい声色や感情の表現方法を感じることができて、『私たち、またすごいことやっとるわ』と思いました。好きなパートは『いつだって自信がなくて』から『適当に生きてまた出掛けて』にかけて。自分の嫌な部分も歌詞にするちゃんみなさんは素敵だなと思うし、私もすごく共感します」
【 MOMOKA & KOHARU & MAHINA 】
「『Blue Jeans』の恋心が可愛くてキュンキュンします!」

──最近、発見したお互いの新しい一面は?
MOMOKA「MAHINAをよく“赤ちゃん赤ちゃん!”と可愛がっているんですけど、実はMAHINAは私が甘えるのを許してくれるし、くっついても離れないでいてくれて、けっこう漢気があるんです」
MAHINA「意外ではないかもしれないけど、KOHARUはすっぴんがすごくかわいい。これはメンバーだけが知っている特権です」
KOHARU「MBTIに、柔軟で適応力があるPと、計画的で決断力があるJというのがあるんですね。MOMOKAちゃんはPだけど、一周回ってJじゃない?と思う瞬間もあって。楽観的だけど、即決するマインドも持っているんですよ。計画をちゃんと立てた上で、柔軟に対応する余裕があって、かっこいいと思います」
──「今の私はここが一番イケてる」と、自信があるポイントを教えてください。
KOHARU「いい意味で、自分は自分、他人は他人と区別できるようになりました。もっと成長しなきゃいけないところもあるけど、社会に揉まれて少しは成長できたんじゃないかな。『ちょっと大人になった私、イケてない?』って思います」
MAHINA「自分の声が好きになりました。最初は自分の声に魅力を感じられなかったけど、メンバーに褒められてから、自信を持てるようになりました」
MOMOKA「私も自分の声です。声が低いことがコンプレックスだったんですが、今は自分の歌声に自信を持てます」
──『Blue Jeans』を最初に聴いたときの印象は? 好きな歌詞を教えてください。
KOHARU「HANAの可能性を広げられる曲だと感じました。個人的にもミッドバラードの曲調が大好きで、ヒーリングとしてよく聴くジャンルです。大好きな曲にダンスが加わり、全員が一体となって作り上げる青春の1シーンがすごく素敵です。好きな歌詞は『それでも君は笑って/「真夏の間だけでも信じて」』。ずるいって思うくらいキュンキュンしてしまうフレーズです」
MAHINA「初めて聴いたときは、とにかくキュンキュンして、レコーディングでみんなの声を聞いたら、メンバーに恋をしそうになりました。好きな歌詞は私のパートの『ハイヒールにワンピース』から続くところ。スタイルがいい女の子よりも、私のとこに来るなんて、考えただけでもドキドキします」
MOMOKA「今回の曲は『Blue Jeans』と『Burning Flower』がカップリングで、強くて意志があるHANAのイメージに、恋をしたりする等身大の女の子というイメージが加わるようなシングルになりました。MVの撮影では、みんなで踊ったり、学生時代を思い出すような楽しいシーンもあって、みんなと一緒にいる今の時間が愛しくなるような楽曲です。好きな歌詞は『朝日が昇っても/しばらくは一緒にいて』。友達と遊んでいるときも、帰りたくない!と思う時ってありますよね。終わりの時間は迫っているけど、『まだ一緒にいたいし、まだまだ話したいことがあるんだけどな』という気持ちが、もどかしくて可愛くて大好きです」
7つの個性! HANAのデニムスタイル、こだわりのマイスタイル

──『Blue Jeans』にちなんで、好きなデニムコーデを教えてください。
JISOO「オーバーサイズのデニムが好きです。トップスも大きめで、全身オーバーサイズ!」
NAOKO「JISOOと買い物にいくと、いつも大きめのサイズをおすすめしてくれるんです(笑)。私もデニムが大好きで、実家に夏服を取りに帰ったら、パンツはほぼデニムでした!」
KOHARU「私はシルエット重視。裾がすり減るぐらい履き込んでいるジーンズに、ヴィヴィッドカラーのタイトなTシャツ。このスタイルが大好きで、カラフルな単色Tもたくさん持っています」
MAHINA「膝下丈のデニムのハーフパンツに、フーディやTシャツを合わせて、メガネをかけるスタイルにハマっています」
MOMOKA「ワイドなデニムに、白か黒のクロップドのTシャツを合わせて、アクセサリーをつけてキャップを被るスタイルが好きです」
YURI「太いデニムにトップスはスポブラだけ。そこにアクセをたくさんつけるという、露出度高めのスタイルが好きです」
CHIKA「太めのデニムのウエストを折り返して腰で履いて、レースのトップスを合わせるコーデが好きです」
──ファッションやヘアメイクで「これがマイスタイル!」といえる自分だけのこだわりは?
NAOKO「下まつげです。普段のメイクでも、お父さんから受け継いだ長い下まつ毛をポイントにしています」
JISOO「サイジングです。タイトなものか、オーバーサイズのどちらかが好きで、ジャストサイズのアイテムは持っていないかも」
KOHARU「カラフルなアイテム。ヴィヴィッドな色がマイスタイルです」
CHIKA「派手・露出・面白さ! 面白いっていうのは、『ん? そのアイテムってそういう着方でいいの?』というクセのある着こなしです。シャツをスカートとして履いたり、Tシャツを上下反対で着たりしています」
YURI「靴の色をインナーで拾ったり、統一感を意識しています。太さやサイジングで、バランスが悪くならないようにするのもこだわりです」
MOMOKA「ネイル・まつげ・アクセサリーがこだわりです。ネイルもまつげも長いのが好きで、そのテイストを邪魔しないように、服はシンプルに。厚底シューズもマイスタイルです!」
MAHINA「今の自分でしか着られない服を楽しむ!Y2Kテイストのカラフルな服!」
──今、ハマっているものは?
JISOO「『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』のOST。好きなアーティストがたくさん参加しているので、毎日ヘビロテしています」
NAOKO「音楽の歴史を学ぶこと。大好きなR&Bがどうやって生まれたのか勉強したり、そこで知ったアーティストの曲を聴くことにハマっています」
MAHINA「フルーツ! 昨日はスイカを食べました。毎日フルーツを食べることがマイルールです」
KOHARU「ウッディな香りの香水と、『名探偵コナン』。香水は、お店でウッディな香りを全部出してもらって、端から嗅いでいったときに、本能でこれ!とハマる感覚がいいんです」
YURI「ウェブで服を見ること。いい着こなし方を見つけたらスクショしています。ショップも調べるし、着こなしも、アイテムの合わせ方も調べて、次はこれをやろうっていうのをずっと探しています」
CHIKA「バスボム! 中から恐竜のフィギュアが出てくるバスボムをいただいて、毎日お風呂に入るのが楽しみです。保湿効果もあって、お肌がトゥルトゥルです」
MOMOKA「『Blue Jeans』の曲を思い出しながら、ラブコメのアニメ・映画・ドラマを見ること。ひとりでキャーキャー言いながら見てます」
──これから夏本番です。いつか夏にメンバーと一緒にやってみたいこと、行ってみたい場所は?
MAHINA「森の中を抜ける、長〜いターザンロープをみんなでやってみたいです!」
CHIKA「みんなでドライブ。私、運転免許を持っています!」
JISOO「私も国際免許に切り替えたら運転できるよ」
MOMOKA「川のそばでグランピング! サウナに入ってそのまま川でクールダウンするやつ」
KOHARU「それ最高! 私はみんなでたくさんの星を見たい」
JISOO「ホカンスでのんびり」
YURI「メンバーみんなをフィリピンの島に案内したい!」
全員「行きたい!」
NAOKO「キャンプファイヤーしながら、みんなで語り合いたい」
全員「全部やりたいね!」
──いつか叶えたい夢を教えてください。

MOMOKA「『Burning Flower』の『分ける金も愛も』という歌詞のように、“分けられる人”になることが夢です。ずっとボランティアをしていて、その活動で海外に行ったこともあるんですね。自分の影響力が今よりも高まることで助けられる命があるかもしれないとも思うので、もっといろんなことを勉強して、ボランティア活動を続けていきたいです」
KOHARU「私は毎年、年始に1年の目標を立てるんです。昨年は『効率が悪い1年にする』。今年は『人間としてレベルアップする』。昨年は、成果にこだわらずいろんなことに挑戦したから、世界が開けていって、今、いろんな面で意欲が溢れているんです。語学も頑張りたいし、もっと音楽の超人になりたい、内面も外見も美しくなりたい。そんなふうに今、すごくギラギラしているので(笑)、ひとつずつコツコツ叶えていきたいなと思います」
JISOO「私も言語を勉強して、4ヶ国語ぐらいを話せるようになることが夢です。今は韓国語、英語、日本語の3つで、まだどれも完璧じゃないんですね。韓国語も忘れかけているので(笑)、もっと勉強して、新しくもう一ヶ国語もマスターしたいと思います」
CHIKA「私は、全国ツアーと、ワールドツアーをするのが夢です」
全員「それは絶対に叶えたい!」
NAOKO「やりたいことに全部挑戦して、人生が終わるときに何も後悔がなく、私はカッコよかったなと誇れる人生を送りたいです」
YURI「みんなが健康でいること。誰も大きな病気をしないことです」
MAHINA「私の夢は2つあります。1つはスキルを上げること。たくさん音楽を聴いてラップスキルを上げたいし、ダンスも歌唱力も語彙力も語学も、たくさん勉強してスキルも上げたいと思っています。それから、もうひとつの大きな目標は、7人全員が幸せな人生を送ることです」
Photos:Ayako Masunaga Interview & Text:Miho Matsuda Edit:Saki Tanaka
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