菊地凛子インタビュー「こだわりを突き詰めていくことは、時に狂気」 | Numero TOKYO - Part 2
Interview / Post

菊地凛子インタビュー
「こだわりを突き詰めていくことは、時に狂気」

talks #12 菊地凛子
talks #12 菊地凛子
女優としてはもちろん、ファッションアイコンとしても世界を舞台に活躍する菊地凛子。彼女が主演する最新作は、若手監督が撮るショートフィルムだ。その撮影現場に足を運ぶと、そこには近未来の『靴職人』に扮した彼女の姿が。出演作は「監督の人柄と台本で選ぶ」という菊地凛子に直撃インタビュー。本作との出会いと、意気込みについて聞いた。<映画『ハイヒール』の情報はこちら
靴に対する思い入れ、情熱
──撮影現場の雰囲気はどうでしたか? 「監督は柔らかく暖かい人でしたし、スタッフの皆さんも含め、とてもビジュアルや美しさにこだわって作っている中で、同じ方向のゴールを見てやれたので、とても良かったです」
──撮影が始まって間もないですが、印象的な場面はありましたか? 「靴職人の役作りのために、靴に詳しい方が現場に来てくださり、お会いしました。靴の美しい置き方、持ち方、映し方など、とても特別なお話を聞くことが出来ました。今回演じる靴職人という職業については、こだわりをとにかく持っている人という印象がありました。私もオーダーメイドで靴を作りますが、本当に自分の足にフィットするものを作ってくださるので、手先の器用さはさるとこながら、他者の足に対する想像力はすごいものがあるだろうと考えています。だから演じる上では、靴に対する思い入れ、情熱など、職人と言われる人にはあるであろう気質は意識しました」
──もしも自分で靴を作るなら、どのような靴を作ってみたいですか? 「私は普段履く靴ではなく、特別に足首、足の甲、ふくらはぎ、膝等までが美しく見えるハイヒールをオーダーしたいです」

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