染谷将太インタビュー
「表には出ないけど、実は熱いのかもしれない」
──染谷さんは写真が趣味ということですが、シリーズの撮影現場の愛知県・豊橋市でも写真は撮られていました?
「今回は久々に豊橋市に帰ってきたなという感じがあったので、路面電車を撮ったり、駅前を撮ったり、そんなことをしていました」
──人はあんまり撮らないんですね。
「人は撮らないですね。雑誌の企画で撮ったことはあるんですけど、なんでだろうな……。自分が写真家なら人を撮るんでしょうけど、遊びでやっているので、人を写真で表現しようとは思わないですね」
──写真のどんな部分に最も惹かれるんでしょうか?
「特に美しくもないようなものが、写真によって美しくなるというのが大好きなんです。それだけですね。街中にちょっとしたとある角があったとして、肉眼で見ても何とも思わないけど、『あ、これ今写真で撮ったら絶対きれいだ』と思ってそれが写真になったことで初めて美しくなるのを見ると、すごく嬉しいですね。実際は虚構なんだけど美しい、というのは映画も同じだと思います」
──最後に、染谷さんのオフの日の過ごし方を教えてください。
「散歩ばかりですね。あとはまあ、行ったことない街に行ってみたりとか。だいたいカメラを持って行くんですけど、特に何を撮ろうとかはあまりなにも考えていないんですよ。気が向いたら撮る、というくらい。でも雑誌(『BARFOUT!』)で写真の連載をやらせてもらっているので、撮るようにしています(笑)。ただ、無理に撮らなくても大丈夫なくらいの量は撮ってますね。最近は、プロレス観戦にもハマってます」