Fashion / Editor's Post

カール様よ、永遠に。そしてあなたの知らないカール

カール・ラガーフェルドが2月に他界しました。モード界に君臨してなんと半世紀! フランスでは大きなニュースとなり、ファッション業界だけでなく街ゆく人も話題にしていたんだとか。6月にパリのグラン・パレで追悼イベントが行われたこのタイミングに!と最新号にて彼の偉業を讃えるページを企画しました。

カールのイラストを描いてくれたのは、イラストレーターの羽鳥好美さん。アンブッシュ®とのコラボなどでも活躍している羽鳥さん、リアルながらどこかファンタジックなカールを描いてくれました。(不思議なことに、見る人それぞれにとってのカール・ラガーフェルドが浮かび上がってくるような)

カールについてテキストで振り返ってくれたのはジャーナリストの梶野彰一さん。パリに精通し(自称パリジャン)、カールに取材したこともある彼の愛にあふれた追悼の言葉とは……。読んだときは泣きそうになった私でした。件の追悼イベントにも訪れていただき、レポートしてくれました。

さらに、これまでにカールが残した名言もピックアップ。「私は時代の証となるために生きているのではなく、そこに流れる空気を映し出すためにいるんだ」など、震える!としか言いようのない名言が次々と飛び出していますのでお見逃しなく!

カール年表もあります(彼の人生を振り返ることは想像以上に大変でした……。本来なら本一冊できる)。ここにはあなたの知らないカールがいるかもしれません。ちなみに私が知らなかった彼の仕事で驚いたのは、生まれ故郷ドイツの新聞で「風刺画」を描いていたこと(2012〜19年)。本当に絵を描くのが好きなんだなあとしみじみ。今回のためにDVDも見返しましたが、サラサラとデッサンを描くカールがいちばん幸せそうに見えてくるくらい。風刺画は75点ほどあって、これからシュタイデルより1冊になって発売される予定なのだとか。

これからも語り継がれていくであろうカール、そしてあなたの知らないカールをぜひ最新号にて!

フランス版Numeroでは、こんな別冊付録もつくられました。阿修羅ガール(by舞城王太郎)ならぬ阿修羅カール。こちらも機会があればぜひ手にとってみてください。(最新号ではありません)

Profile

伊藤さや香Sayaka Ito エディター。フランス文化への憧れがすぎて、慶應義塾大学文学部仏文学専攻を卒業、フランス系アパレル会社に勤務。ファッション誌などのライターを経て、フランス版『Numero』の日本語訳小冊子の編集に携わる。その後『Numero TOKYO』に創刊メンバーとして参加。主に、映画、本、アート、ライフスタイルの企画を担当。もとよりカラックス、ジャームッシュ、クンデラなどの作家たちを愛しつつ、新たな(もうちょっと明るい)お気に入りを専ら模索中。プライベートでは2児の母。

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December 2019 N°132

2019.10.28発売

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