松尾貴史著『違和感のススメ』のススメ。トーク&サイン会も! | Numero TOKYO
Culture / Editor's Post

松尾貴史著『違和感のススメ』のススメ。トーク&サイン会も!

『違和感のススメ』松尾貴史/著 ¥1,400(毎日新聞出版)
『違和感のススメ』松尾貴史/著 ¥1,400(毎日新聞出版)

先日、小誌の連載コラム「今月の映画」でもお馴染みの、松尾貴史さんの新刊『違和感のススメ』が発売されました。

「ある時は政権に、ある時は大手メディアに、またある時は世の中の流行に……。この国のあらゆる“しっくりこない” に松尾貴史が物申す」

という内容になっています。松尾貴史さんはこの「しっくりこない」をなかったことにできないタイプであるとご自身でおっしゃっていますが、読み進めるうちに、よくよく自分のことを振り返ってみると「何か違う」「何か気になる」「なぜかモヤっとする」ことを自分が自分でどれだけ無視してきたことか! そのことに気づき、恐ろしささえ感じました。今この瞬間にも「後で考えよう」と放置して忘れていってしまうことがあるし、そうこうしているうちにどんどんアンテナが鈍り出して何も「違う」と感じられなくなるかもしれない。。。それも恐ろしい話です。

そんな私にこの本は、感じたことのあるモヤモヤの正体を教えてくれたり、自分ではまったく何も感じていなかったことの異常さを教えてくれたり(ひえ〜)しました。でもまったく小難しいことはなく、アイロニーとユーモアにムフフしてしまう本でもあるのです。みなさんも、かゆいところに手が届く気持ちよさや、目からウロコの驚きや、背筋がスーッとしてしまう恥ずかしさを感じてぜひ悶絶してください。

発売記念トーク&サイン会

2019年3月8日(金)東京・八重洲ブックセンター本店
2019年3月20日(水)大阪・紀伊國屋書店天王寺ミオ店

松尾貴史の映画コラムも読む

Profile

伊藤さや香Sayaka Ito シニア・エディター。フランス文化への憧れがすぎて、慶應義塾大学文学部仏文学専攻を卒業。ファッション誌などのライターを経て、フランス版『Numero』の日本語訳小冊子の編集に携わる。その後『Numero TOKYO』に創刊メンバーとして参加。主に、映画、本、アートの連載&企画を担当。最近は、貴重なレトロスペクティヴ上映などを通して自分を省みがち。2児の母。

Magazine

JANUARY / FEBRUARY 2025 N°183

2024.11.28 発売

Future Vision

25年未来予報

オンライン書店で購入する