古くから神事を取りまとめる家業で培った、自然崇拝と仏教思想を含む曼荼羅占いで、生まれ月別の運勢を読み解く。その月の傾向や心の持ち方をアドバイスして、道開きを意識した暮らし方を提案する。月ごとの仏さまの絵は、見るだけで心に花が咲くと話題のほとけクリエイター・Rucu。お守りにしたい仏画と一緒に季節のメッセージを送る。
交わりたい熱が最高潮!
自己との対話で来年の準備を始めよう
いよいよ11月、2025年のゴールが見えてきました。魂と肉体、思想と権力、自己と宇宙、陰と陽、さまざまな結びつきが強化される巳年。今年残り2カ月はそんな交わりと摩擦のエネルギーが最高潮に達します。人は世界のあらゆるものと融合したくなり、その向こう側にある自己との対話を求めます。秋が「鶴瓶おとし」といわれるように、静寂の夜長は「自己との対話」を叶える絶好の時間。1年のうちでこれほど心の余白を自分で埋めていくのに適した季節はありません。一見、無駄そうな時間にこそ、豊かなひとときが潜んでいます。江戸後期、禅僧の良寛が「裏を見せ 表を見せて 散るもみじ」という句を詠みました。クルクルとまわって散る葉は、人生の喜びや悲しみを表しています。生命観や自然観に多大な影響を与える巳年の晩秋、焦らずじっくり一人の時間を過ごしてください。
1月生まれのあなたは
如意輪観音|にょいりんかんのん

夏から続くリーダーとしての苦しみは、神通力で救われる
人々の願いを叶え、煩悩や苦悩を取り除く如意輪観音さま。自分の進む道に疑問を持ち、立ち止まっていた1月生まれの人の守護に入ることで、長らく拭えなかった不安が徐々に解決していくでしょう。如意輪観音は「神通力」を持つ観音さまです。6本の手を駆使して、知恵、財福、安産、延命に関わるトラブルから救ってくれる有難い存在。ともすれば、高い視座から人を指導して、教育する立場に引っ張りあげられる1月生まれの人ですが、そんなリーダーとしての悩みもいよいよ薄れていく兆し。友人にどれだけ恵まれていても、どこか孤高の印象を与えるのは、物事の捉え方が達観しているから。あなたの思想はきっと来年も多くの人にヒントを与えるはず。この1カ月であなただけが到達する独自の哲学は、ますます磨きがかかるでしょう。心に湧き上がった情熱はぜひ多くの人にシェアしてください。
2月生まれのあなたは
軍荼利明王|ぐんだりみょうおう

目に見えない存在とつながる、魂の供食を積極的に
蛇をまとい、猛々しい表情を持つ軍荼利明王さま。性のエネルギーに満ちた巳年を象徴するような明王さまです。この場合の蛇は、人生の障害を表します。それらをパワフルに打ち砕くのが、軍荼利明王さまの役目。生き物の性の力(この世を生き抜こうとする荒ぶる力)を爆発させるので、恋愛面で妙にクールになる2月生まれの人も、今秋は恋から発展する積極性に自分でも驚くはず。ときめきがすべての原動力と言っても過言ではありません。相手は異性でも同性でも良いのです。自分がリスペクトできる相手と交流することで、あなたは人生を生き抜く智慧や免疫力を得られるでしょう。神様や先祖に食事をお供えして、お下がりをいただくことを「供食(きょうしょく)」と言います。供食は相手との絆を強める最高の儀式。ときめく相手と食事を一緒に楽しむことで見えないご縁と絆がつくっていきましょう。
3月生まれのあなたは
日光菩薩|にっこうぼさつ

太陽の光に包まれた世界で、仲間からの援助を受けて
太陽の象徴として、世界の闇に光を照らす日光菩薩さま。対となる月光菩薩さまとタッグを組んで、24時間体制で我々を見守ってくれる存在です。そんな日光菩薩さまが守護に入った3月生まれの人は、他者から支えられる喜びを知る秋になるでしょう。日頃は仲間のためにあれこれと動くことが多いあなたですが、今秋はそんな日頃の徳積みがわかりやすい形になって戻ってくる季節です。朝が訪れると、必ず東から昇る太陽。当たり前の存在すぎて日頃はなかなか感謝もありませんが、空気と同じくらい我々の生活には必要な存在です。そんな太陽のようなあなたにスポットが当たるのが11月。心の中では誰かに助けて欲しいことがありますよね? 友人や仕事仲間から絶妙なアシストが入る季節なので、それを上手く活かしてください。太陽の力強い引力をぜひ味わって。
4月生まれのあなたは
帝釈天|たいしゃくてん

花火のような閃きは、来る丙午に情熱へと昇華する
もともと古代インドの神様で、のちに仏教の世界に取り入れられた帝釈天さま。雷を操ることができる特殊能力の持ち主です。金剛杵(こんごうしょ)という武器を持ち、これによって人々の核心をついてきます。閃光のようなスピードで、ダイヤモンドのような強い意志で、多くの人に悟りを与える帝釈天さま。4月生まれの人の守護に入ることで、落雷に打たれたような閃きをもたらします。11月はそんな突然のインスピレーションで、あなた自身が救われる場面が多そう。咄嗟の判断が功を奏する秋なので、ふと降りてきたアイデアに従うのが得策です。さらに嬉しいのは、秋に下した決断が巡り巡って来年の丙午の1年にも役立つこと。ひとつの決断が、ときに運命を左右することもあります。光のごとく現れ、心に宿った11月の気づきは、儚いようで決して消えることはないでしょう。
5月生まれのあなたは
持国天|じこくてん

運命の歯車が回転中! 自分のテリトリーを強化しよう
国の平和を守る四天王として、東の方角の守護にあたるのが持国天さま。「持国」という名前には、国を支えるという意味があります。甲冑に身を固め、武将のような姿の持国天さまが守護に入る5月生まれの人は、11月から自分のテリトリーの強化月間に突入。仕事面であなたを支える優秀なブレーンと出会ったり、ご縁をつなげてくれる会食のチャンスがあったり、自分の「国」が繁栄・拡大するような感覚を知るはず。このときに重要なのは、広く壮大な視点です。小さくまとまらないのが鍵。「宇宙の探究」というエネルギーが注がれるので、壮大な計画をみんなで楽しく語ってください。楽観的な思考こそ、天を味方につける近道。好きな分野の学びを深めて、それを人に教える時間を追加してください。
6月生まれのあなたは
毘沙門天|びしゃもんてん

最強の武神をダウンロードして、自分の道を切り開く1カ月
仏教界の護法善神(ごほうぜんしん)と呼ばれ、北の方角を守護する毘沙門天さま。「多聞天(たもんてん)」とも呼ばれ、最強の武神・軍神として多くの武将たちに信仰された存在です。七福神の一柱として、現世利益を与えてくれる福の神さまでもあります。6月生まれの人の守護に入ることで、いよいよ財福にスポットが当たるターンが来ました。自分の仕事ぶりが評価され、数珠繋ぎに新しいオファーが舞い込む暗示。仕事で何かしら賞を獲る人もいるかもしれません。金運がアップするだけでなく、「衆人愛敬(しゅにんあいぎょう)の福」も授かるので、多くの人から愛され、尊敬される運気です。このタイミングで大切なのは、自分のルーツを敬うこと。親孝行や先祖供養、地域や社会を大切にすることで、あなたの成功はより着実なものになるでしょう。
7月生まれのあなたは
月光菩薩|げっこうぼさつ

荒々しい世界を月が浄化する、清らかな秋の到来
日光菩薩さまと力を合わせて、薬師如来さまをサポートしている月光菩薩さま。日光菩薩さまが日の光で世界を明るく照らすなら、月光菩薩さまは清らかな月の光で世界を浄化するのが役目です。そんな癒しの存在が守護に入った7月生まれの人は、対人関係で救われる時期。自分の発言が意図せぬ方向に進んで勘違いされたり、「そういうつもりで言ったんじゃないのに」というちょっとしたボタンの掛け違いも、月光菩薩さまがクリアにしてくれます。それほどあなたの発言は力強く、多くの人に影響を与える熱量があるのです。人から羨ましがられ、憧れの対象になることも多いはず。慈悲の心で煩悩を消すのが月光菩薩さまの十八番。あなたを取り巻く理不尽な嫉妬も一掃してくれるでしょう。人の目を気にせず、のびのびと活動してください。そんな天真爛漫なあなたの姿こそ、多くの人の元気の源であり、暮らしの刺激になるはずです。
8月生まれのあなたは
宝生如来|ほうしょうにょらい

宝はすでに手中にあり! 欲しいご縁が融通される秋
「宝」や「生」という字が表すように、無限の福徳を生み出す宝生如来さま。別名「融通尊(ゆうずうそん)」とも呼ばれ、願い事を融通してくれる仏様です。仏教において融通とは、異なるものが融け合ってひとつになること。人と人、人と自然、人と社会、さまざまな世界が融合され、調和を保つことを示します。それゆえ、宝生如来さまが守護に入った8月生まれの人は、縁結びや良縁にスポットが当たります。「本当の宝は、すでに手中にある」というのが宝生如来さまのメッセージ。あなたはもうすでに宝物を手にしています。装いのセンスや手仕事の技術、人柄、会話術など、秀でた部分が多いあなた。長所をフル稼働して他者に貢献する姿は、多くの人の胸を打つはず。そこから生まれた新たなご縁を大切に。来年からの新しい調和につながります。
9月生まれのあなたは
不動明王|ふどうみょうおう

無邪気な笑顔が招福の鍵。周囲に幸せが伝染する
平安時代初期に空海によって伝えられ、「おふどうさん」の名前で親しまれた不動明王さま。悪や煩悩を断ち切る憤怒の表情ですが、中身は愛情深く、人を救うための熱きハートの持ち主です。正しい道へ導く不動明王さまが守護に入った9月生まれの人は、奉仕の大切さを伝えています。ときに、人に厳しくなっていませんか? 実直で謙虚な性格はあなたの美徳ですが、時々ストイックがすぎるようです。とはいえ、自分を過小評価する必要はありません。心配しすぎる傾向は、この秋は手放しましょう。大切なのは、人を認める心。人を尊重する心です。いつも一生懸命なあなたが、思いがけずやさしい言葉をかけることで喜ぶ人はたくさんいます。家庭やオフィスで、あなたが無邪気に笑うだけで幸せが伝染することを忘れないで。
10月生まれのあなたは
大黒天|だいこくてん

人生にハレとケがあるなら、実りの秋こそハレの舞台
打ち出の小槌を持ち、大きな袋を担ぐ姿が印象的な大黒天さま。五穀豊穣をもたらす福の神として、日本でも広く信仰されている七福神の一柱です。戦国時代から立身出世のシンボルとして、織田信長や豊臣秀吉にも愛されてきました。時代のリーダーたちが「守り本尊」にしてきた大黒天さまが守護に入った10月生まれの人は、いよいよ時の運を掌握する時期。テーマはロマンスです。自分が無条件にときめく世界はどこ? そこに夢を叶えるチャンスが潜んでいます。今月は自分の感情のままに進んでOK。堅苦しい理論は必要ありません。自分に嘘をつかない限り、あなたの願望は実現の一歩を踏み出します。日常にハレとケがあるように、人生にもハレとケがあります。コツコツと努力を積み重ねたあなたの「ケ」があるからこそ、今月はおめでたいハレの秋を楽しんで。
11月生まれのあなたは
虚空蔵菩薩|こくうぞうぼさつ

いざ、知識と記憶の図書館へ!アカデミックな世界の扉を叩いて
宇宙のように広大な智慧を司る虚空蔵菩薩さま。記憶力や集中力を司る仏様として、勉学に励む人に成績向上や技芸上達のご利益を与えてくれます。頭脳明晰な虚空蔵菩薩さまが守護に入った11月生まれの人は、学ぶことへの情熱が再燃! 元来、興味あることへ一直線に突き進む11月生まれの人ですが、今秋は過去にトライしてモノにできなかった分野に再びスポットが当たる兆し。商人や流通の世界にも福を授ける虚空蔵菩薩さまなので、あなたの興味ある分野が仕事として成立するチャンスです。ただし、エネルギーが満ち溢れているときなので、物事を誇張しすぎないでください。あなたの有り余る情熱が加速して、ともすれば大袈裟な人として映ることも。心に情熱の炎が燃えていても、冷静に物事を進めましょう。
12月生まれのあなたは
広目天|こうもくてん

学びこそ人生! 学びが娯楽に転じる感動を存分に
千里眼を使って、本質を見抜く神通力を持つ広目天さま。左手に巻物、右手に筆を持ち、武器を持たないのが特徴です。物事を深く理解している仏様なので、学業成就のご利益があるとされてきました。そんな広目天さまが守護に入る12月生まれの人は、「夢をあきらめない」がキーワード。あなたの夢がまだ形になっていないのなら、それはまだ旅路の途中を意味します。過去を振り返らないで、欲しいものに集中する1カ月を過ごしてください。状況はもう少し経てば明らかになる暗示。今はまだ最終地点に至るまでの通過点に過ぎないことを知ってください。12月生まれの信念は、どんな人より強いのです。憧れの世界のために、学ぶ姿勢を止めないで。語学や流通にスポットが当たるので、その道のプロに教えてもらうのも手段です。あなたの周囲にいるのは、そんなプロフェッショナルな人が多いはず。
Illustrations:Rucu Text:Ninigi
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