【今月の曼荼羅占い】Ninigiが鑑定する2025年10月の運勢と開運アドバイス

古くから神事を取りまとめる家業で培った、自然崇拝と仏教思想を含む曼荼羅占いで、生まれ月別の運勢を読み解く。その月の傾向や心の持ち方をアドバイスして、道開きを意識した暮らし方を提案する。月ごとの仏さまの絵は、見るだけで心に花が咲くと話題のほとけクリエイター・Rucu。お守りにしたい仏画と一緒に季節のメッセージを送る。

豊穣の秋の到来です。10月は「秋の土用」（10/20〜11/6）があり、昔から土公神（どこうしん）という神様が土から出て、土地が動く期間とされてきました。このとき、人間の手で土いじりは行いません。そっと自然のサイクルを見守ります。同様に、自分の「土台」を静かに見定めるのもこのタイミング。積極的に活動した夏を終え、高まった熱を鎮静させるべく、これからの自分の進む道を静かに考えていきましょう。紅葉が赤や黄、橙、褐色へと錦織り成すように、自分はどんな色に染まりたいのか？ 夏の成果を眺め、来年の改革を考え、状況を変えるための熟考期間に使ってください。物事の陰影が深まる秋は、自分の光と影をそれぞれ見つめる季節です。

仏法を護る武神の一員、天界きっての男前とされる毘沙門天さま。国家鎮護のご利益をもたらすとされ、数多くの武将（有名どころは武田信玄や上杉謙信）が信仰してきました。甲冑をまとい、右手に宝棒を持ち、足元にいる邪鬼を踏みつける姿を見ていると、不思議と勇気が湧く人も多いのではないでしょうか。勝運をもたらす毘沙門天さまが守護についた1月生まれの人は、時の運を掴んだといえます。「最近、運が悪い」「チャンスに恵まれない」と感じる人がいるなら、あなたの行動と信念を少し方向転換する時期。毘沙門天さまの左手には仏の智慧が凝縮した宝塔があります。知識やアイデアはもう手中に収めています。リラックスして、今の自分が切れるカードを再度見直して。

地方では13歳になると、知恵を授かるために、虚空蔵菩薩さまにお参りする風習があります。それほど抜群の記憶力を司る虚空蔵菩薩さまは、無限の智慧を貯蔵する「蔵」を意味し、まさに「宇宙の図書館」的な仏さま。過去や未来、生命の記憶を保管する虚空蔵菩薩さまが守護に入る2月生まれの人は、この秋、頭脳が冴え渡ります。「自分の人生、これでいいのか？」という振り返りの時期にも入る10月。自分の進む道について熟考したくなる人が増えるはず。虚空蔵菩薩さまは商人をサポートする手腕にも長けているので、自身の仕事の新しい扉を開けるために使う1カ月にしてください。過去のデータや自分の経験も踏まえると、良き決断ができるはず。

煩悩を打ち砕く法輪（ほうりん）と、財宝を与える宝珠（ほうじゅ）を手に持ち、右膝を立てて頬杖をつく如意輪観音さま。憂いを帯びた表情でやや横を向く姿は、思惟（しゆい）の姿と呼ばれ、「苦しむ人々をどう救おうか」と考えています。そんな如意輪観音さまが守護に入る3月生まれの人は、今よりも社会的な地位に引き上げられるという幸運に恵まれた1カ月。決して懐が潤うだけではありません。あなたの今後の糧になる知識や技術も磨かれる時期。そこに焦点を合わせて、自分の資産の使い道を真剣に考えてみましょう。長らくプロジェクトを温めてきた人は、その計画をお披露目するのも良いタイミング。控えめにする必要はありません。強い自己愛で、この世界にさまざまなマジックを仕掛けて。

圧倒的な光によって万物を照らす、森羅万象の源が大日如来さま。宇宙の中心であり、悟りを開いた象徴とされています。そんな大日如来さまが守護に入った4月生まれの人は、新しいご縁がつながる活動期の幕開け。今まで慣れ親しんだ世界から、ポンと新しいステージに引き寄せられる暗示です。未知のジャンルでも大丈夫！ 今までのご縁が地続きとなって助けてくれる人に恵まれるため、安心して新境地に飛び込めます。生み出す力も絶好調なので、たくさんのアイデアが湧く今秋。健康的に暮らす習慣、細胞を活性化させる食べ物、いきいきと躍動できる空間。そんなキーワードを胸に、今世を健やかに楽しんでください。

自分の美学が人よりハッキリしている5月生まれの人。芸術の秋が深まる10月、守護に入るのは音楽や芸能、学問を司る弁財天さまです。水の神様として五穀豊穣をもたらす弁財天さまが守護に入ると、自分が長らく勝負してきた世界で、いよいよ財を成す土台がつくれます。ここでキーとなるのは、怖がって挑戦をあきらめないこと。人間関係で傷つく時期は脱出したので、感情をおおらかに表現したって良いのです。内にこもるより、外に発する方が断然楽しい1カ月。「誰にでも善人でいたい」なんて、自由奔放な魂を持つ5月生まれの人には無理な話。自分の欲望のままに生きた方が、ずっとあなたらしいことを知ってください。

先が読めない鬱々とした状況でも、不滅の光で照らしてくれる勢至菩薩さま。「智恵の光」といわれる菩薩が守護に入る6月生まれの人は、まさに目の前が明るく瞬く秋になるでしょう。6月生まれの人の好奇心旺盛な部分が顔を出す月なので、新たな趣味や習い事、副業に力を入れるのも良いでしょう。また、自分の生業に全力投球な人を助けてくれる菩薩さまなので、ここから立身出世をリアルに感じる人も増えるはず。個人的な問題が解決しやすい時期なので、家庭内や私的な悩みごとも少しずつクリアになっていきます。だからこそ、親しい人に不機嫌な態度を取らないでください。あなたの笑顔は、万物にとっての光になることを忘れないで。

人のお世話するのが好きで、一度仲間と認識したら強い意志で守ろうとする7月生まれの人。今秋から軍荼利明王さまが守護に入るため、愛する家族や仲間の幸せを祈る機会に恵まれます。それは自分の心に余裕が生まれるから。近しい人が悩んでいたら、解決するために動く人もいるでしょう。そんなあなたの精神力や体力は、この秋、タフな明王さまの如し（ちなみに、軍荼利明王さまが干支のヘビを体に纏うのは、人間の底知れない可能性を示しているから）。精力が増し、生きる力もアップします。生きる力は性的な魅力に直結し、色気にもつながります。そのため、異性同性に関係なく人を惹きつけるでしょう。力強い1カ月が到来するため、瞑想やヨガでエネルギーワークを取り入れて、漲る性のコントロールを。

智恵と優しさで女性の幸せを守る普賢菩薩さま。情熱的な8月生まれの人の守護に入ることで、周囲の女性たちから「私のメンター」として慕われる秋になるでしょう。いきいきと活動するあなたの姿勢から、実はやる力をもらえている人がとても多いのです。明るい人生を送るための良きお手本にする人も周囲には沢山。そんなあなたの10月は「過去からの解放」がキーワード。「こういうときはこのパターンよね」などと脳内で安易にジャッジせず、今までとどう違う展開にしていくか？ いかに本能で楽しめるか？ が鍵になります。その瞬間から、過去にない結果が生まれるルートができます。さまざまな形がある現代の幸せ。自分にとっての幸せを、型破りで良いから考えてください。

弱者の立場になって、迷う者や子どもを救い出す地蔵菩薩さま。一見地味ですが、その質素な姿にこそ意味があります。どんなシチュエーションでもスッとその場に馴染み、どこにでもフットワーク軽く現れ、身近な助け手として困窮する人に寄り添います。そんな地蔵菩薩さまが守護に入った9月生まれの人は、アカデミックな世界で活躍する人や面白い場所にたびたび呼ばれることになるでしょう。あなたのユニークな見解をみんなが聞きたくて「この人がいてくれたら面白い」と多くの人に慕われます。とはいえ、みんなに良い顔をしようと頑張ると、あとから気持ちも落ちるのでほどほどに。自分の興味ある分野の集まりには積極的に参加してください。

千の眼と千の手を持つ千手観音さま。さまざまな道具や技術を持ち、それらを駆使して多くの人を救う存在です。技術の習得や勉強がテーマになる10月生まれの人。千手観音さまが守護に入ることで、勉強モードが加速していくでしょう。もともと器用でなんでもソツなくこなせる10月生まれの人ですが、実は集中力に欠けるのがネック。短期決戦に向いているタイプです。ラッキーなことに、今月は物事にしっかり取り組みたくなる貴重な1カ月。「これを学べば親しい人を笑顔にできそう」という気持ちも相まって、専門分野の勉強がはかどるでしょう。そのためには、自分が勉強しやすい「聖域」づくりを。自分の好きな文具、インテリアで空間を構成すれば、技術の習得も最短距離で進められます。

厳しい修行に耐え、人々を災いや迷いから救う不動明王。恐ろしい表情をしていますが、これは煩悩を断ち切るための強さの現れ。縄で悪縁を縛り、剣で良縁を呼び込みます。そんな不動明王が守護に入った11月生まれの人は、場を切り盛りするセンスや人の意見をまとめる手腕を買われ、会社や仲間から新たなリーダーへと押し上げられそう。行動力も粘り強さも備わるあなたなので、新たに与えられた役目に奮闘するはず。そして、そんな姿に惚れ込む人が続出！ 人の意見を掬い上げ、的確な判断を出すあなたはとても美しいのです。そんな奮闘のご褒美として不動明王さまが与えるのは、あなたにとっての良縁。欲しかったパートナー、友人、仕事仲間、上司など、必要な人があなたの隣で良き関係を築きます。

美と幸運、繁栄をもたらす美しい吉祥天さま。天界きっての男前と名高い毘沙門天の妻として、5人の子どもを育てる母の顔も持ちます。自由奔放で冒険好きな12月生まれの守護に入ることで、「理想の家庭」をゆっくり考える珍しい1カ月になりそうです。「どんな家庭を持ちたいか？」を明確にすることで、その理想に対しての一歩が踏み出せる時期に入りました。正解はありません。自分が心地いいと感じるモデルケースを想像してみてください。まだ夢が形になっていないからといって、叶わないわけではないのです。状況は少しずつ明らかになっていきます。吉祥天さまが左手に持つ、どんな願いも叶える「如意宝珠」に願いを込めて、自分の理想の暮らし方を今一度考えてみましょう。