古くから神事を取りまとめる家業で培った、自然崇拝と仏教思想を含む曼荼羅占いで、生まれ月別の運勢を読み解く。その月の傾向や心の持ち方をアドバイスして、道開きを意識した暮らし方を提案する。月ごとの仏さまの絵は、見るだけで心に花が咲くと話題のほとけクリエイター・Rucu。お守りにしたい仏画と一緒に季節のメッセージを送る。
巳年で最も願いが具現化しやすい9月の到来
何を考えて話すかで、運が大きく左右する
太陽が真西に沈む「秋分」を迎える9月。この時期、センチメンタルな気持ちになる人が多いのは、自分のルーツを魂で感じることが増えるためです。だからこそ、日本人は古来より「お彼岸」として墓参りを心掛けてきました。お彼岸とはあの世のこと。あの世とこの世が近くなるのが9月です。この時期、最も大切な開運行動は「感謝すること」。とにかく自分が守られている(先祖や自然から)と感じることで、秋からの収穫物(仕事運や対人運)を増やします。頭でイメージすることが最も具現化しやすいのが実は秋なので、9月は自分らしい引き寄せを試みましょう。
1月生まれのあなたは
阿弥陀如来|あみだにょらい

秋の救済月間のはじまり。魂の徳積みをやめないで
「無限の寿命を持ち、迷える人を極楽浄土に導く」という役割の阿弥陀如来さま。誰より慈悲深く、穏やかな眼差しで多くの人を見守ります。そんな阿弥陀如来さまが守護に入った1月生まれの人は、まさに迷える民を導く存在。周囲の人を温かく救う場面が増えるでしょう。他者に与えた優しさや癒しの時間は、あなたが困ったときに必ず力強いサポーターとして戻ってきます(とはいえ、そんな見返りを期待せずに救済の手を出せるのが1月生まれの人の良いところ)。打算的ではない実直なあなたの姿勢に、周囲の人は無条件に応援したくなります。ちなみに、阿弥陀如来さまが守護に入った人は喉のチャクラが開花し、言葉にパワーが宿るため、多くの人があなたの言葉に聞き惚れます。何を話すか、どんな言葉を使うかに美学が集約されます。良い言霊を放ちましょう。
2月生まれのあなたは
弥勒菩薩|みろくぼさつ

泥のなかで花が咲くとき。古い慣習を捨てていく
水瓶を蓮華に乗せて、美しい微笑みを浮かべる弥勒菩薩さま。泥のなかでも可憐に咲く蓮華は、穢れのない清らかな心身の現れ。水瓶は願いを叶える力の象徴です。そんな2つを手にした弥勒菩薩さまは、未来を変える大きな力を司る存在。2月生まれの人がコツコツ努力してきたことがあるなら、いよいよ大願成就のときが訪れました。確実な成功を意味する弥勒菩薩さまが守護に入るのが今秋です。明るく健康的な未来のために計画してきた人、古い慣習を打破したいと狙ってきた人、次世代のために環境づくりを試みてきた人、これらに目標達成の光がさします。特に、世直しや変革に関して力強いエネルギーを持つのが弥勒菩薩さま。会社や組織のシステムを時代に合わせてテコ入れし、友人や家族の関係性を健全に変化させる、そんなチャンスに恵まれるでしょう。
3月生まれのあなたは
愛染明王|あいぜんみょうおう

愛をささやく夜の時間が、健康と仕事の運を約束
心を射抜く弓矢を持った愛染明王さまが守護に入った3月生まれの人。いよいよ恋や愛をテーマにした季節の到来です。愛染明王さまは一見すると憤怒の形相をしていますが、これは愛する人を守るための力強さの象徴です。赤い体は情熱の証。意中の人や大切に思う人との距離が近づく秋。お酒を飲んで始まるロマンスにスポットが当たるので、自分が好きな世界観のバーで酔いしれる時間を満喫してはいかがでしょう。お酒が飲めなくても大丈夫、夜の雰囲気を味わうひとときさえあれば。そんな心の余裕が、あなたの暮らしに潤いのエッセンスを与えてくれます。すでに恋人やパートナーがいる人も、相手との距離を縮めるのに絶好の1ヶ月。恥ずかしがらずに愛をささやくことで、もれなく免疫力があがるのが巳年の特徴。上手にエネルギーを循環させていきましょう。
4月生まれのあなたは
普賢菩薩|ふげんぼさつ

幸福の化身を味方に。明るい舞台へ歩みを進めて
智慧と優しさを持つ「賢者」として人々を導く普賢菩薩さま。特に、女性の幸せや健康を守護すると言われ、平安時代から女性の信仰対象でした。現代に置き換えるなら、厳しい社会を生き抜くための「頭脳」や「機転」を女性に与えてくれる救済者といえます。ときに、結婚・出産・昇進といった人生の決断に迫られることが多い現代の女性たち。そんな状況で正しい道に導くのが、普賢菩薩さまの得意とするところ。4月生まれの人は、何かを判断するのに適した時期が到来します。なかなか決断できなかったことも、今月はとんとん拍子に進むはず。普賢菩薩さまは「旅路の終わり」も意味するので、長く迷っていたことがあるなら、そんな不毛時代もようやく終焉を迎えるでしょう。リーダーとして導き手に担ぎ上げられるかもしれませんが、表舞台に立つ決意をぜひ!
5月生まれのあなたは
千手菩薩|せんじゅぼさつ

千の技術と千里眼で、いのちが芽吹く循環を助ける
千の眼と手を持つ千手観音さまは、悩みを持つ人を見つけて手を差し伸べる慈悲の存在。手には多種多様な宝具を持ち、それらを使って状況に応じた救済をします。いうなれば、優れた先見性と技術を駆使して、どんな状況や現場もクリアにしていく救命士。千手観音さまが守護に入る5月生まれの人には、もはや怖いものがありません。どれだけ手が回らない忙しい現場でも、驚くほど万能な人が助けてくれたり、機転をきかせてうまく立ち回れたり。自らの手と他者の手を使って状況を打破していきます。そうしてクライマックスを迎えたとき、手にするのは揺るぎない賞賛や確固たる信頼。この人なら任せても大丈夫というお墨付きをいただくので、次のステージに引き上げられます。備えあれば憂いなしの時期なので、頼りになるブレーンも揃えておきましょう。
6月生まれのあなたは
釈迦如来|しゃかにょらい

過去との華麗なる決別。そして新たなスタートライン
お釈迦様が亡くなったことを示す言葉に「涅槃(ねはん)に入る」という言葉がありますが、6月生まれの人にとって9月は涅槃シーズンの到来。悶々と苦しかった迷いから解放され、悟りに似た境地へ突入するでしょう。「悟り」といってもストイックなものではなく、あなたを縛っていたトラウマや思い込みが薄れ、穏やかな気持ちで次のスタートラインに立てる暗示。人生に何度か転換期が訪れるとしたら、9月はまさに人生のゴールデンタームです。古くから旅人の道標となってきた「北極星」のように、他人から憧れの対象になることも多いはず。自分の持っている技術やチャームポイントにスポットが当たるので、持ち味をさらに輝かせるために、技術や思考を磨く時間を増やしてください。習い事や旅行で新たな学びや出会いを得るのも吉。学びの秋を満喫してください。
7月生まれのあなたは
弁財天|べんざいてん

好きな世界が来年の財になる。実りの秋のはじまり
音楽や芸術、学問を司る弁財天さまが守護に入る7月生まれの人。元来、好きな世界が人よりハッキリしていますが、さらに9月からはアーティスティックな感性が大爆発。芸術や音楽に身を置く1ヶ月が始まるでしょう。自分の美学にスポットが当たるので、この時期こそ趣味にのめり込むべき。たとえ睡眠不足が続いても、自分の生活や仕事に使えるセンスが養えるので、是が非でも没頭したいところ。人から理解されなくても大丈夫。たとえマニアックな世界でも仲間が増えるので、楽しく深掘りできるのが今秋なのです。そして幸運なことに、この1ヶ月で培ったものは午年の2026年になると開花しやすい傾向にあります。だからこそ「今月、何に焦点を置くか」が非常に重要。「私はこの世界を楽しむわ!」というものに出会えたらラッキーだと思ってください。
8月生まれのあなたは
観音菩薩|かんのんぼさつ

水のように姿を変える演者、才能ひかる舞台を手がける
状況に応じて姿を変え、人々の願いを叶えていく観音菩薩さま。「変化観音」といわれるほど臨機応変に女や男、子どもや老人に変身します。観音菩薩さまが守護に入る8月生まれの人は、変化することの醍醐味を知る1ヶ月になるでしょう。もともと演じることが好きな8月生まれの人。決して個性がないのではなく、状況に合わせて自分を演出するのが上手いのです。ときに無邪気に、ときに賢者のごとく、そこに見合った舞台をつくりあげるアイデアマン。さらに、自分だけでなく、才能ある人が輝くステージも巧みに演出していきます。「音を観る」と書いて観音さま。世の中の音とは、人の心の声を示します。周囲の気持ちをすくいあげ、あらゆる姿に変身する観音さまのごとく、楽しい企画をプロデュースしてください。そこに才能やチャンスが集まります。
9月生まれのあなたは
文殊菩薩|もんじゅぼさつ

最初から美しい石はなし。自分で磨いて宝石をつくる
あらゆる智慧が宿る経典を手にして、壁を打破する剣を持つ文殊菩薩さま。法律、分析、語学を司る若々しい少年のような存在。文殊菩薩さまが守護に入った9月生まれの人は「学」にスポットが当たる1ヶ月。大切な会議や商談で力を発揮し、皆を惹きつけるトークスキルも発動します。こういう時期に人と会うのが億劫になるのは勿体無い! 人とたくさん交流して、新たな人間関係を築いてください。ともすれば、ルーティーンに縛られ、古くからの友人で周囲を固めがちな9月生まれの人ですが、今月は天から「智」の恩恵を授かるとき。吸収する力が高まるので、新しい感性の若い世代や、特殊な技術を持つ職人など、今まで無縁だった異業種交流をはかるべき。何かと不穏な現代社会も、ピーターパンのごとく自由に飛んで渡っていく意識でいきましょう!
10月生まれのあなたは
阿修羅|あしゅら

仲間の苦難に立ち向かう姿が、いつか救われるという未来
正義や秩序を司り、悪をこらしめる阿修羅さま。日本では興福寺に安置された国宝、憂いに満ちた阿修羅像が先行しますが、もとは荒ぶる武闘派です。阿修羅さまが守護に入る10月生まれの人は、“正しいこと”のために動き出す1ヶ月。大切な誰かが泣いていたら、解決のために行動に移す時期が来ました。そこには「何が真の正義か?」の問答は必要ありません。愛する仲間や家族、部下が困っていたら、手を差し伸べることこそあなたの正義。ともに困難を乗り越えることが美徳となるのです。その姿はまさに果敢に戦う阿修羅のごとし。多くの人の心を動かし、思いもよらないところで後援を集めます。そして今後あなたが何かを成すとき、手を貸してくれる人がたくさんいることに気づくでしょう。9月の仲間の窮地は、未来のあなたを助ける手と思ってください。
11月生まれのあなたは
薬師如来|やくしにょらい

流れゆく清水のごとく。命の使い道を知るとき
霊薬が入った薬壺(やっこ)を持ち、病気や怪我を治す薬師如来さま。体の苦しみと心の悩みを取り除く「医王」と呼ばれ、仏教世界の名医にして安らぎを与えるメンターでもあります。薬師如来さまが11月生まれの人の守護に入ることで、大きくメンタルが安定するでしょう。今年に入って体調を崩しがちだった人、マイナートラブルに悩まされていた人は、今月から免疫力が高まる兆し。また、怒りを取り除く手腕に長けた薬師如来さまなので、あなたの生活内でのイライラの原因をなくしてくれます。こういうときは、健やかな心身を目指して体を鍛えることが吉。芸術や食欲の秋もいいですが、もれなく運動の秋を楽しむことで飛躍的に体調が安定します。心身の調子を整える漢方や薬膳と向き合うのもいい時期なので、自分に合った食事法を探求してみては。
12月生まれのあなたは
孔雀明王|くじゃくみょうおう

夜明けを告げる鳥の声。自分の器を遊び尽くす
孔雀に乗って毒蛇を食べることから、降りかかる厄災を消し去る孔雀明王さま。気力を充実させる俱縁果(ぐえんか)、魔除けの「吉祥果(きちじょうか)」を持ち、豊穣をもたらす存在でもあります。そんな孔雀明王さまが守護に入る12月生まれの人は、心の毒を悟りに昇華する絶好のタイミング。心の毒とは、妬みや嫉妬、他人をうらやむ気持ちです。ともすれば、落ち込むと他人の成功に囚われてしまいがちな12月生まれの人。そこをバネに奮起できる人もいますが、自分の特性や属性に焦点を当てた方が圧倒的に有利です。麗しい姿の孔雀明王さまが守護に入ると、その人のチャーミングさが極まるもの。自分という容れ物の個性はどこ? 人と違う部分こそ人生の活路として捉えるべき。自分という器にスポットが当たるので健康的な自分磨きができるはずです。
Illustrations:Rucu Text:Ninigi
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