総理と息子が入れ替わる! 池井戸潤『民王』が初のミュージカル化 | Numero TOKYO
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総理と息子が入れ替わる! 池井戸潤『民王』が初のミュージカル化

2010年に刊行され、2015年にはテレビドラマ化もされた池井戸潤の政治コメディ『民王』が、初めて舞台化される。しかも、その形式はミュージカル。9月6日(日)から東京・シアタークリエで上演される。池井戸作品が舞台化されること自体、今回が初めてとなる。

物語の主人公は、就任したばかりの内閣総理大臣・武藤泰山と、その息子で大学生の翔。ある日突然、二人の心と身体が入れ替わってしまう。政治にまるで関心のなかった翔は父に代わって国会へ、一方の泰山は息子に代わって就職面接へ。互いにまったく異なる世界へ放り込まれた二人のドタバタを描きながら、その背景には政治や社会への痛烈な皮肉が流れている。

総理大臣の“中身”となる翔を演じるのは、有澤樟太郎。泰山役には、『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』など数多くのミュージカルに出演してきた別所哲也。そのほか豊原江理佳、林瑠奈(乃木坂46)、山崎大輝、上川一哉、福田転球、一路真輝、竹中直人と、ミュージカルから映像、ストレートプレイまで幅広いジャンルで活躍する顔ぶれがそろう。

そして今回、もうひとつ注目したいのが音楽だ。楽曲を手がけるのは、クラシックをベースに即興やアレンジを自在に横断し、世界を舞台に活躍するピアニスト・作曲家の角野隼斗。池井戸からのラブコールを受け、これが初のミュージカルへの楽曲提供となる。さらに共同音楽にはPenthouseの浪岡真太郎、歌詞には同じくPenthouseの大原拓真が参加。政治風刺と入れ替わりコメディという『民王』の世界が、どんな音楽へと変換されるのかも楽しみだ。

脚本は映画『シャイロックの子供たち』で日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞したツバキミチオ、演出は『千と千尋の神隠し』の演出補・レジデントディレクターなどを務めてきた永井誠。美術、映像、振付も交え、『民王』を舞台ならではのエンターテインメントへと立ち上げる。

原作が刊行された2010年から16年。池井戸自身も今回の舞台化に際し、政治や民主主義をめぐる現在の状況に触れながら、「今だからこそ『民王』をミュージカルにすることに意味があるのではないか」とコメントしている。政治は難しく、遠いものになりがちだ。だからこそ、総理と息子が入れ替わるという荒唐無稽なコメディで笑いながら、政治について考える。そんな『民王』の仕掛けは、16年を経た今も意外なほど有効なのかもしれない。

ミュージカル『民王』
<東京公演>
日程/2026年9月6日(日)~10月6日(火)
会場/シアタークリエ
原作/池井戸潤『民王』(文春文庫/角川文庫)
脚本/ツバキミチオ
音楽/角野隼斗
演出/永井誠
出演/有澤樟太郎 別所哲也 豊原江理佳 林瑠奈(乃木坂46) 山崎大輝 上川一哉 福田転球 一路真輝 竹中直人ほか
料金/平日¥13,500、土日祝日・千穐楽¥14,000
主催/東宝、テレビ朝日
製作/東宝
URL/https://www.tohostage.com/tamiou/#!

<大阪公演>
日程/2026年10月11日(日)~13日(火)
会場/梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
URL/https://www.umegei.com/schedule/1365/

<福岡公演>
日程/2026年10月17日(土)~19日(月)
会場/博多座
URL/https://www.hakataza.co.jp/lineup/155

Text:Reiko Nakamura

 

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