『プラダを着た悪魔2』でも話題のアルマーニ。名作を忠実に再現しローンチ! | Numero TOKYO
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『プラダを着た悪魔2』でも話題のアルマーニ。名作を忠実に再現しローンチ!

(左)1990年の広告キャンペーン。©︎Jaques Olivar(右)新たに撮影されたリ・エディション。© Eli Russell Linnetz

50年にわたるジョルジオ アルマーニのクリエイションが、ファッションラヴァーに刺激を与え続けている。今回「ARMANI/Archivio(アルマーニ / アルキビオ)」の貴重なヘリテージから13ルックが忠実に再現され、5月より販売がスタート。ブティックに並べられた復刻ルックの数々は、軽やかな新作のなかに美しく調和すると同時に、力強い幹のように存在している。

アルマーニは話題作でもキールックとして君臨

リピーターも続出するほど大ヒットしている映画『プラダを着た悪魔2』。劇中では多くのブランドが協力しているが、本誌の来日インタビューアン・ハサウェイが「予告編でも見られる、深夜2時にミラノのガレリアを歩くシーンで、ミランダが着ているアルマーニが最高なんです。あれほどゴージャスなものは見たことがなくて、絶対に忘れません」とミランダ役のメリル・ストリープが纏ったアルマーニのルックを称賛。アルマーニ氏自身も生前この映画への協力を喜んでいたという。

『プラダを着た悪魔2』のデッサン。(左)メリル・ストリープ着用のジョルジオ アルマーニ プリヴェ 25SSのルック。スパンコールとカラフルなクリスタルをあしらったブラックコート。(右)アン・ハサウェイ着用のジョルジオ アルマーニ プリヴェ 25FWのルック。クリスタルバンドとシアーなブラウスが印象的。

アンディ役のアン・ハサウェイも、ミラノでのパーティシーンでアルマーニのルックを着用。衣装デザイナーのモリー・ロジャースは前作を踏まえたアンディの女性像から、フェミニンなメンズウェアスタイルに行き着き、このルックが選ばれた。このほか最近では、ZARAとのコラボでも知られる日本人デザイナーのソウシオオツキも影響を受けるなど、ジョルジオ アルマーニはファッションを愛する次世代にもインスピレーションを与えている。

「アルマーニ / アルキビオ」アルマーニからの学びのギフト

「ARMANI/Archivio(アルマーニ / アルキビオ)」のサイトイメージ。
「ARMANI/Archivio(アルマーニ / アルキビオ)」のサイトイメージ。

2025年から始まったプロジェクト「ARMANI/Archivio(アルマーニ / アルキビオ)」は、アルマーニ氏が残したコレクションを体系的にアーカイブ・管理。ブランドのヘリテージを継承しながら、過去と未来を結ぶインタラクティブなプラットフォームとして発足した。これはアルマーニ氏が次世代に向け構想していたもので、年代別に3万点以上のアイテムを公開。そこはまさに知の宝庫であり、概念の辞書ともいえる空間。デジタル上で誰でも無料でアクセスできるようになっているので、ぜひ一度訪れて見て欲しい。https://archivio.armani.com/ja

(左)1983SSコレクションのランウェイより。Courtesy of Giorgio Armani(右)© Eli Russell Linnetz

今回の第2章では、そのヘリテージから1979年から1994年までに発表されたメンズとウィメンズの13ルックを忠実に再現し販売。 そのセレクトの軸は、アルマーニを象徴するジャケット。現代へアップデートするためのアレンジを加えていないのに、あたかも新しくデザインされたかのように感じられることに驚く。肩の力の抜けたフォルム、ニュートラルなカラーパレット、メンズライクな素材と繊細な光沢素材のコントラスト……今、主流のスタイル構築の方法論が30~40年前にすでに表現されており、アルマーニのエバーグリーンな価値を再認識させられる。

今季トレンドのブルゾンタイプのジャケットは、1979年に発表されたもの。中間色の絶妙な色合わせもアルマーニならでは。© Eli Russell Linnetz
今季トレンドのブルゾンタイプのジャケットは、1979年に発表されたもの。中間色の絶妙な色合わせもアルマーニならでは。© Eli Russell Linnetz

広告キャンペーンを対比して見ると、また違った発見がある。クリエイティブディレクター、イーライ・ラッセル・リネッツが手掛けた新たな広告キャンペーンは、初期のイメージを彷彿させながら、ジェンダーレスな表現が現代を物語る。メンズのジャケットを女性がラフに着こなし、ウィメンズのショートジャケットを男性がセンシュアルに纏う。

1990SSのセットアップ。ジャンダーレスで着られるデザイン。© Eli Russell Linnetz

(左)1979FWのキャンペーンフォト。 ©︎Aldo Fallai(右)左のジャケットは現代ではメンズが着こなすことも。© Eli Russell Linnetz

『プラダを着た悪魔2』も契機となり、ファッションの喜びに再び火が付きそうな今、ジョルジオ アルマーニの一着で時代を超える価値を手にしてみたい。ジョルジオ アルマーニ銀座店、表参道店で取り扱っている。

Edit & Text: Hiroko Koizumi

 

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