20世紀の冒険家が現代のシングルマザーと恋!?「アーネスト・シャクルトンに愛されて」

人は多かれ少なかれ、人生の行き詰まりを感じる時がある。そんな時、何を頼りに前に進むか。そんな問いに一筋の光を投げかけてくれるのが『アーネスト・シャクルトンに愛されて』だ。
この作品は、日本初演となるオフ・ブロードウェイミュージカルで、2017年にはオフ・ブロードウェイ・アライアンス最優秀ミュージカル賞を受賞している。
物語は、子育てとビデオゲーム音楽の作曲家としてのキャリアの両立に奮闘するシングルマザーのキャットが、 マッチングアプリを通じ、20世紀を代表する南極探検家アーネスト・シャクルトンと時空を超えて出会う、という一見荒唐無稽なストーリー。
だが、奇想天外な設定の奥にあるのは、人生に遭難したとき、人は何を頼りに前へ進むのかという問いだ。
シャクルトンはアイルランド出身の実在の人物で、1914年のエンデュアランス号遠征では、船の沈没という絶望的な状況に直面しながら、乗組員全員を生還へと導いたことで知られる探検家だ。本作では、そうした不屈の精神が、現代を生きるキャットの孤独や閉塞感を打ち破っていく。壮大な南極の冒険と、子育てや仕事に追われる日常。一見かけ離れた二つの世界が、ミュージカルという形式の中で響き合う。
キャットを演じるのは、2026年4月に芸能生活40周年を迎える紫吹淳。現代のシングルマザーであり、ゲーム音楽の作曲家でもあるキャットとして、歌や芝居に加え、舞台上での楽器演奏にも挑む。シャクルトン役には伊原剛志。探検家としての風格と不屈の精神、さらにコメディセンスも求められる役どころで、初共演となる二人がどのような冒険を立ち上げるのかに期待が集まる。
演出の岡﨑育之介は、本作のテーマを「不可逆性を肯定する」ことだと語る。戻るボタンや送信取り消しが日常化した現代に、沈んだ船も、失われた時間も、簡単には巻き戻せない現実に直面した冒険家が現れる。
笑いと音楽に満ちた冒険劇の中で、自分は何を頼りに今の悩みを打開していくのか。そんなことを考える作品になりそうだ。
舞台 オフ・ブロードウェイ ミュージカル『アーネスト・シャクルトンに愛されて』(日本初演)
脚本/ジョー・ディピエトロ
音楽/ブレンダン・ミルバーン
歌詞/ヴァレリー・ヴィゴダ
オーケストレーション・追加音楽/ライアン・オコネル
翻訳/小田島恒志
演出/岡﨑育之介
音楽監督・キーボードコンダクター/中村匡宏
出演/紫吹 淳 伊原剛志
<東京公演>
公演日程/2026年6月11日(木)~2026年6月24日(水)
会場/東京芸術劇場 シアターイースト
チケット料金(全席指定・税込)/9,900円
※未就学児入場不可。
公演に関する問合せ/アーティストジャパン 03-6820-3500(平日11:00~18:00)
主催・企画・製作/アーティストジャパン
URL/https://artistjapan.co.jp/eslm_jp2026
