グッチ(Gucci)はミラノにてアーティスティック・ディレクターのデムナによる初のランウェイショー「Gucci Primavera」コレクションを開催。身体性へとフォーカスした軽やかなショーには、ブランドアンバサダーのCOCONA(XG)をはじめ三吉彩花、リノ(Stray Kids)、ニンニン(aespa)など、各国のセレブリティが来場し、新章の幕開けに華を添えた。
ブランドの転換点ともいえる今季のコレクションは、身体に寄り添うことを軸にしたミニマルな表現が特徴的。装飾を削ぎ落とし、シルエットと構造そのものに焦点を当てることで、衣服を第二の皮膚のように自然に纏う感覚を提示している。
ショーは、布が肌に吸い付くようなタイトなミニドレスで幕を開けた。ボディラインをなぞるようなフォルムは、張り詰めた空気をまとい、静かな緊張感が漂う。シャープに絞られたジャケットやスキニーなパンツ、ボリュームを抑えたアウターなども登場し、全体を通して縦のラインを強調したストイックなバランスが際立った。
一方で、コレクションには流動的な要素も垣間見えた。ルネサンス期のギリシャ神話を想起させるドレープのドレスや、柔らかく身体に沿うTシャツは直線的な構築との対比を生み、スタイルに奥行きを与える。直線的なフォルムと流動的なシルエットが交差しながら、身体性を多角的に表現している。
ショーのラストを飾ったのはケイト・モス。大きく背中の開いた光り輝くブラックドレスに、10カラットのダイヤモンドをあしらったホワイトゴールド製のGGタンガを配したデザインは、官能性と緊張感を同時に体現し、今季のテーマを象徴的に締めくくった。
今季は小物にもデムナの意志が息づく。アイコニックな「グッチ バンブー 1947」は、複数のレザーを組み合わせたしなやかなバンブーハンドルを備え、より直線的なフォルムにアップデート。シューズはグッチ初となる新作スニーカー「マンハッタン」が誕生。ハイカットのバスケットシューズを思わせるフォルムに、ローファーのようなスリッポンの軽快さを融合させた一足は、身体に寄り添う機能性と造形美をバランスよく併せ持つ。
デムナによるグッチの新章は、視覚的なインパクトではなく、着ることそのものを表現することで、その輪郭を静かに浮かび上がらせた。その変化は控えめでありながら、確かに印象に残るコレクションとなった。
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TEL/0120-99-2177
URL/www.gucci.com
Text:Manami Hotta












