
日本を代表するグラフィックデザイナー・仲條正義のデザインをひもとく展覧会が開催中。「うたう仲條 おどる仲條 -文字と画と、資生堂と」展は、東京・銀座の資生堂ギャラリーにて、2026年6月28日(日)まで。
多くの人々に惜しまれ、その生涯を閉じたグラフィックデザイナー、仲條正義(1933-2021年)。資生堂社の企業文化誌『花椿』のアートディレクションをはじめ、同社および資生堂パーラーの広告やグラフィックを数多く手がけたほか、「松屋銀座」(1978年)や「東京都現代美術館」(1995年)のロゴデザインでも知られている。時代に対する鋭い感性とアバンギャルドな精神から立ち上がる唯一無二の世界観は、今なお国内外で異彩を放ち、自由な構成や手描きの線を生かした独自の表現は、次世代のクリエイターに大きな影響を与えてきた(※1)。
(※1)参考記事:Numero.jp「グラフィックデザイン界の巨匠 仲條正義の名作が集結@銀座」

そんな仲條の没後5年目を迎える今年、生涯をかけて資生堂社とともに生み出してきた代表作を一望できる注目の展覧会が開催されている。本展「うたう仲條 おどる仲條 -文字と画と、資生堂と」では、同社に収蔵されている作品を中心に紹介。広告ポスターやパッケージ、包装紙、グッズ、さらには展覧会初出品のイラスト原画まで、領域を横断する多彩な作品を通して、一貫した造形感覚と遊び心が立体的に浮かび上がる構成に。
なかでも注目は、仲條の40年にわたるライフワークであり、アートディレクターとして采配を振るった『花椿』の貴重なライブラリーコーナー。ページの展開や構成を含め、仲條の真骨頂ともいえるグラフィカルなエディトリアルデザインを、実際に手に取りながら体感できる。また、仲條の作風に影響を受けたグラフィックデザイナー・山口崇多による映像作品からは、次世代へと引き継がれるエッセンスを感じ取ることができるはずだ。

文字を造形として扱うことで「文字と画」がまるで“おどっている”とも称された仲條の躍動感あふれるグラフィックデザイン。その革新の軌跡をとくとご堪能あれ。
※掲載情報は3月10日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。
うたう仲條 おどる仲條 -文字と画と、資生堂と
会期/2026年3月3日(火)~6月28日(日)
会場/資生堂ギャラリー
住所/東京都中央区銀座 8-8-3 東京銀座資生堂ビル B1F
料金/無料
時間/11:00〜19:00(火〜土)、11:00~18:00(日・祝)
休館/月曜日
TEL/03-3572-3901
URL/gallery.shiseido.com/jp/
Text:Manami Abe
