「スウォッチ」がAIを活用したデザインツール“AI-DADA”を発表。世界に1本だけのタイムピースが制作可能に
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「スウォッチ」がAIを活用したデザインツール“AI-DADA”を発表。世界に1本だけのタイムピースが制作可能に


スウォッチ(SWATCH)は、生成AIを活用した次世代のデザインツール“AI-DADA(アイ・ダダ)”を発表。AIによってデザインされた “唯一無二”のスウォッチを手に入れられるサービスを開始する。

1910年代半ばにチューリッヒで勃興した芸術運動ダダイズムが名称の由来となった“AI-DADA”は、デザイン生成ツールと、生成されたデザインの腕時計の製造、ユーザーの元に完成品を届けるまでの工程を一体化した、スウォッチ独自のオンラインサービス。

必要なプロセスは、わずか3ステップ。スウォッチのアカウントにログイン後、“AI-DADA”の専用ページから自分が作りたい時計のイメージをプロンプト(テキストによる具体的な指示)で入力。およそ2分後には、ユーザーの想像力を具現化した“唯一無二”のウォッチデザインを提案してくれる。

デザインが気に入れば第2のステップへ。ベースとなるスウォッチのベストセラー「ニュージェント」に、先程のデザインを当てはめ、ムーブメントの色やインデックスの有無を選んで、さらに細かくカスタマイズする。最後の3ステップは、オーダーの確定。すべてオンラインで完結し、オーダー確定後は3〜5営業日で発送予定。あとは手元に届くのを待つだけ。ウォッチのケースナンバーに刻まれた「1/1」のシリアルナンバーが、世界限定1本のタイムピースの証となる。

自身のデザインセンスやスキルを問われるのではないかと思うかもしれないが、その心配は杞憂である。“AI-DADA”には、これまで40年以上にわたって培われてきたデザインやプロダクトはもちろん、インスピレーションソースとなるイベントやアート、ストリートペインティングなどの膨大なデータが蓄積されており、色柄やムードに至るまで、どこかにスウォッチらしさを採り入れたウォッチデザインを提案してくれる。

また、本サービスにおける最大の特徴が「クリエイティブ・チャレンジ」と呼ばれる仕掛けである。ユーザーには、1日に3つのプロンプトが付与され、創作の機会をあえて限定することで、一回のチャレンジの真剣度が増すようになっている。何故なら、生成されたデザインは保存が効かず、“AI-DADA”の画面を閉じるとデザインそのものが失われてしまう。また、全く同じプロンプトを入力しても、“唯一無二”であることの担保として、全く同じデザインにならないよう設計されているという。3回の提案で最終的な決断が求められるスリリングな体験は、まさにチャレンジに相応しく、決断を先送りにした結果、1度だけ目にした最高のデザインを延々と追い求めてしまうなんてこともあり得るかもしれない。

気になるサービス開始時期だが、スイスのswatch.comではすでに先行スタートしており、今後は順次、展開国を拡大予定。日本では2026年3月2日17時より、いよいよサービスが始まる。

スウォッチ グループ ジャパン
TEL/0570-004-007
URL/https://www.swatch.com/ja-jp/

Text: Tetsuya Sato

 

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