ピアニスト/美術家、向井山朋子の大規模個展「Act of Fire」がアーツ前橋で開催 | Numero TOKYO
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ピアニスト/美術家、向井山朋子の大規模個展「Act of Fire」がアーツ前橋で開催

アーツ前橋「向井山朋子 Act of Fire」展 キーヴィジュアル
アーツ前橋「向井山朋子 Act of Fire」展 キーヴィジュアル

群馬・前橋における現代アートの発信拠点「アーツ前橋」にて、ピアニスト/美術家の向井山朋子による個展「Act of Fire」が開催中。会期は、2026年1月24日(土)〜3月22日(日)まで。

『火を燃やす-1』 (2025年) ©Tomoko Mukaiyama
『火を燃やす-1』 (2025年) ©Tomoko Mukaiyama

オランダ・アムステルダム在住の向井山朋子は、音楽、映像、パフォーマンス、インスタレーションなど、多領域を越境する表現者として、一貫してアート表現の拡張とタブーへ挑戦し続けている。2019年には、銀座メゾンエルメス フォーラムで個展を開催し、大きな話題を呼んだ。

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美術館では初の個展となる本展は、アーツ前橋の6つのギャラリーを地下劇場に見立てた回廊型インスタレーションとして構成される。シルクドレスの迷宮『wasted』(2009年)、3.11の津波で破壊されたグランドピアノを用いた『nocturne』(2011年)、映像詩『ここから』(2025年)など、新旧のアートワークが再構築されている。

『KOKOKARA』 (2025年) ©Tomoko Mukaiyama
『KOKOKARA』 (2025年) ©Tomoko Mukaiyama

タイトルの「Act of Fire」は、本展が向井山の身体と記憶に深く根ざす喪失・抵抗・怒りを燃焼させる儀礼的な空間であると同時に、ジェンダー不平等、激甚化する自然災害、終わりなき侵略といった現実世界の問題を“火”という根源的なメディアによって照らし出していく行為を示唆している。

回廊に次々と映し出される家族の肖像、男だけの火祭り、凝固した経血、津波の泥、燃え尽きるピアノなどのイメージは、観る者の記憶を呼び覚ますだけでなく、「私」と「世界」との関係性を問う思索の旅へと誘う。

写真提供:アーツ前橋 撮影:木暮伸也
写真提供:アーツ前橋 撮影:木暮伸也

ピアニストとして、そして一人の女性としてノマディックに生きてきた自身の人生を辿る、向井山朋子の大規模個展「Act of Fire」。どうぞご注目を。

※掲載情報は2月13日時点のものです。
開館日時など最新情報は公式サイトをご確認ください。

向井山朋子「Act of Fire」
会期/2026年1月24日(土)〜3月22日(日)
会場/アーツ前橋
住所/群馬県前橋市千代田町5-1-16
開館時間/10:00〜18:00
※入場は17:30まで
休館日/水
料金/一般 ¥1,000、学生・65歳以上・団体(10名以上)¥800、高校生以下無料
※ギャラリー1(1F)は観覧無料
※障がい者手帳等をお持ちの方と介護者1名無料
※「多様な学びの日」2月14日(土)、3月14日(土)入場無料
URL/https://artsmaebashi.jp/exhibition_post/2025-mukaiyamatomoko/

Text : Akiko Kinoshita

 

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