注目のアーティスト、みょうじなまえの新作個展@HARUKAITO by ISLAND | Numero TOKYO
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注目のアーティスト、みょうじなまえの新作個展@HARUKAITO by ISLAND

©️みょうじなまえ
©️みょうじなまえ

小誌にも登場した気鋭アーティスト・みょうじなまえの個展「In the Room」が、東京・原宿のHARUKAITO by ISLANDで開催。会期は、2025年12月6日(土)〜21日(日)、および2026年1月8日(木)〜11日(日)まで。

©️みょうじなまえ 「Alter Dominant」 (2025年)
©️みょうじなまえ 「Alter Dominant」 (2025年)

みょうじなまえは、東京藝術大学美術学部絵画科油画を卒業後、幼少期からの自身の体験をもとに、身体やジェンダーをとりまくナラティヴと現代社会のディスコースによる相関関係を表す作品を制作してきた。「SICF23 EXHIBITION部門」ではグランプリを受賞。小誌『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』3月号「2025年、新時代を創る女性10人」でも取り上げた、注目の才能だ。

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Numero.jp/みょうじなまえ「“本当の自分”を見つけたい」|2025年、新時代を創る女性10人

「現代社会における、人間の性別や人種、国籍といった、さまざまなアイデンティティに付される社会通念上の“かくあるべき”かたちは、現在、女性やさまざまなマイノリティの社会進出を阻害する大きな要因になっています。 しかし、それらはまた、人々の生活や安全の保障としての機能も果たしており、自己と他者の境界線をかたち作る根幹とも呼べるものでもあります」と話すみょうじ。(展覧会に寄せた鈴木沓子のテキストより)

彼女にとっての作品制作は、かつてその狭間でばらばらになった自分自身の輪郭を取り戻し、その現在地と世界を手探りで再確認していく蘇生の軌跡ともいえるかもしれない。

©️みょうじなまえ 「The Cube」 (2024年)
©️みょうじなまえ 「The Cube」 (2024年)

「In the Room」と題した本展では、かつて自分の部屋に閉じこもる時期を長く経験したという原点に立ち返る。「その部屋」から動線上に広がる世界のさまざまな風景や事象をフラットに解体し、まるで積み木のように、自分自身や社会を構成する部品をばらばらにして共に組み直す遊びを鑑賞者に促している。

©️みょうじなまえ 「バベルとユートピア」 (2023年)
©️みょうじなまえ 「バベルとユートピア」 (2023年)

新作や東京で初公開となるインスタレーションを含めた、みょうじなまえのHARUKAITO by ISLANDでの初個展。どうぞお見逃しなく。

※掲載情報は12月17日時点のものです。
開館日時など最新情報は公式サイトをご確認ください。

「In the Room」
会期/2025年12月6日(土)〜21日(日)、2026年1月8日(木)〜11日(日)
会場/HARUKAITO by ISLAND
住所/東京都渋谷区神宮前6-12-9 BLOCK HOUSE 2F
開館時間/木〜日13:00〜19:00
URL/https://harukaito.com/

Text : Akiko Kinoshita

 

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