撮影: 大町晃平（W） Photo: Kohei Omachi（W）
東京・原宿のGallery Commonにて、12月21日まで角田純と角橋俊による二人展『In the Making』が開催中。絵画と陶芸、それぞれの近作が発表された。
1980年代より「角田純一」名義でアートディレクターとしてファッション、音楽の最前線で活動し、2000年代半ばから画家としての活動を本格的に始めた角田純。
©️Jun Tsunoda
一方で角橋俊は、東京でアート系出版社勤務を経て渡英。現地で陶芸を学び、現在は千葉に拠点を構え、作陶を続けている。
©️Shun Kadohashi
本展では、両者の近作が発表。イギリスの人類学者ティム・インゴルドの著作に由来しているというタイトル『In the Making』は、「つくる」という行為を完成へと向かう過程ではなく、世界との応答として捉えていることを示す。山梨の山の麓（角田）と房総の海（角橋）、それぞれ自然と密接な場所にアトリエを構え、手を動かすふたりの作家の仕事は、かたちを生むだけでなく、自然と呼応しながら世界を更新していく運動そのものだ。
ふたりの作家がそれぞれの土地で、素材（物質）と力を合わせて生み出した「いま・ここ」のかたちに、ぜひ注目したい。
※掲載情報は12月6日時点のものです。
開館日時など最新情報は公式サイトをご確認ください。
角田純、角橋俊『In the Making』
会期／2025年11月22日（土）〜12月21日（日）
会場／Gallery Common
住所／東京都渋谷区神宮前５丁目３９−６B1F
時間／12:00〜19:00
休館日／月・火曜
URL／www.gallerycommon.com/
Text：Akane Naniwa
