東京を拠点に、日本やアジア各国から集まるギャラリー、アーティストランスペース、インディペンデントな実践者たちをつなぐ「EASTEAST_TOKYO 2025」が、東京・竹橋の科学技術館にて3日間限定開催。会期は、2025年11月8日（土）〜10日（月）まで。
「EASTEAST_」は2020年、コロナ禍におけるアートやギャラリーの意義を問い直し、アートフェアの新たなあり方を実験的に提示する試みとしてスタート。23年の第2回より科学技術館に会場を移し、今回で第3回を迎える。
総勢26出展者による展示に加え、キュレーターにJACKSON kakiとnon-syntaxを招き、アートや文化に携わる多様な立場の人々によるトークやビューイングプログラムが繰り広げられる。
また本年は、隣接する北の丸公園第一駐車場に会場を拡大し、「EE_Park」と題した展示を実施。
全長15メートルの人口の土手に、約6万本のススキが並ぶ壮大なインスタレーション空間を出現させるのは、都市と青年をテーマに制作を続けるアーティスト、GILLOCHINDOX☆GILLOCHINDAEによるアートプロジェクト「獣（第3章／EDGE）」。映像作家・太郎の作品上映や、GOMA、JUN INAGAWA、カネコアヤノ、豊田利晃、布施琳太郎ら、さまざまなアーティストによる連続的でジャンルを越境したパフォーマンスが展開される。
その他、アーティストコレクティブGCmagazineによるインスタレーション、アジアにおける公共性の可能性を探る「tea-commn(s)」もラインアップ。
初参加となる13の国内ギャラリー／スペース、海外から招聘された3つのギャラリーを含め、参加者は国際的なネットワークを築くギャラリーから、地域やコミュニティに根ざしたプロジェクト、独自の活動を続けるスペースまで多岐にわたる。協働を目指すこと、迎合しないこと。そのあいだで揺れ動きながらも、独自の表現を貫く実践に、これからの文化を拓く可能性を見出していく。
科学技術館のプログラムに加え、原宿のBLOCK HOUSEや渋谷パルコのアートウォール、東京ミッドタウン日比谷の地下アーケードなど、都内各所で連携企画を展開。
公平に作用し合う「文化的エコシステム」を東京という都市から育てていくことを目指す「EASTEAST_TOKYO 2025」。そのディレクションチームのメンバーがそれぞれにもつ知見、実践、関心に根ざしたキュレーションを通じて、開かれたプラットフォームでアートを体感できる本展に、どうぞご注目を。
※掲載情報は11月7日時点のものです。
開館日時など最新情報は公式サイトをご確認ください。
「EASTEAST_TOKYO 2025」
会期／11月8日（土） 12:00〜19:00、11月9日（日） 12:00〜19:00、11月10日（月） 12:00〜17:00
※最終入場は閉場の1時間前まで
会場／科学技術館
住所／東京都千代田区北の丸公園2-1
料金／[1日券] 一般 ¥2,000、23歳以下 ¥1,000 [3日通し券] 一般 ¥5,000、23歳以下 ¥2,500
ArtStickerにて販売中
URL／https://easteast.org/2025/
Text : Akiko Kinoshita
