東京・歌舞伎町で今年も「BENTEN 2 Art Night Kabukicho」が開幕! | Numero TOKYO
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東京・歌舞伎町で今年も「BENTEN 2 Art Night Kabukicho」が開幕!

2024年に初開催され、国内外で注目を集めた回遊型アートイベント「BENTEN 2024」が、「BENTEN 2 Art Night Kabukicho」として今年ふたたび東京・新宿、歌舞伎町で開催! 11月1日(土)、2日(日)、3日(月・祝)の3日間限定、街全体を舞台に多様な表現が繰り広げられる。

戦後の復興期から前衛芸術家たちが活動の拠点とし、現在も日本最大の歓楽街として独自の文化を育んできた歌舞伎町。その歴史とエネルギーを背景に、ジャンルを超えた表現が街に溶け込み、新たなアートの生態系が可視化されてきた。

2025年のテーマは「都市の再野生化」とし、Chim↑Pom from Smappa!Groupらがキュレーションを行う。都市化が進み、あらゆるものが管理され、制度化されていく中で、本来の創造の衝動や自由な表現がどのように生き残り、進化しうるのか。歌舞伎町という混沌とした都市の中で、アートが再び「野生」を取り戻し、新たな可能性を開く場を創出する試みだ。

今年はメインアーティストとして、ジェンダー、老い、生死などをテーマに世界的に活躍するやなぎみわが王城ビルのワンフロアと新宿歌舞伎町能舞台にて展示を行う。最終日の11月3日(月・祝)には、本プロジェクトのために構成された特別公演「黄泉平坂 〜排斥と遊戯〜」を開催する。

©やなぎみわ
©やなぎみわ

なお王城ビルでは、1975年にMoMAで開催された「新宿」展を起点に、3会場で展開される「生きられた新宿」展の一会場として、批評家・多木浩二の考察と新宿で生起したアクションのアーカイブを交差させる演劇的展示を行う。唐十郎率いる「状況劇場」のタイトルを再解釈し、唐組『紙芝居の絵の町で』で用いられたセットを中心に構成。パフォーマンス的空間を創出しつつ、新宿という都市を状況の舞台と捉え、その劇場性を可視化するという。

©唐組
©唐組

昨年は1日だけだった「DOMMUNE KABUKICHO」SATELLITE STUDIOが、濃さはそのままに3日間に拡大。VMOによる2DAYSセッションでは、Merzbowとの初共演や飴屋法水とのコラボなど、見逃せないラインナップが揃う。

そのほかにも王城ビルでは、アーティストが所狭しと表現/物販/飲食などを展開するカオスな横丁「アー横」、昨年大好評を博した活弁士・麻生子八咫による「活弁天映画祭」など盛りだくさん。別会場「デカメロン」では、下司悠太によるDJと味噌仕込みが同じ空間に共存する、特別な参加型ワークショップが行われるほか、歌舞伎町のコアスポット「THE FOUR-EYED」にはぼく脳による「フォー横闇市場」が開催。ホットな3日間に、ぜひ注目を!

BENTEN2024 ©上原俊
BENTEN2024 ©上原俊

BENTEN2024 ©上原俊
BENTEN2024 ©上原俊

BENTEN2024 ©上原俊
BENTEN2024 ©上原俊

「BENTEN 2 Art Night Kabukicho」
日時/11月1日(土)15:00〜5:00、11月2日(日)15:00〜5:00、11月3日(月・祝)15:00〜23:00 ※会場によって会場時間が異なるため、公式WebサイトやSNSを要確認。
会場/歌舞伎町地区一帯(王城ビル/歌舞伎町能舞台/デカメロン/WHITEHOUSE /東京砂漠(旧芸術公民館)/THE FOUR‐EYEDほか)
料金/一般1DAYチケット3,500円、フリーパス7,000円、18歳未満1DAYチケット2,500円、中学生以下無料
【前売券】(販売期間:〜10/31 23:59)一般(1日券)3,000円、フリーパス(3日間)6,000円、18歳未満 2,500円、中学生以下 無料
※前売券は ArtSticker にて発売中。
URL/benten-kabukicho.com

Text:Akane Naniwa

 

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