
2021年に開催された東京2020パラリンピック開会式のパフォーマンスで演出・チーフ振付を務めた森山開次。
森山をはじめ開会式に関わったキャスト・スタッフに、新たなキャスト・クリエイターが加わり、新創作される舞台『TRAIN TRAIN TRAIN』が、11月26日(水)より東京芸術劇場プレイハウスで上演される。多様な表現者とともに生み出した創作の絆を、新たな形へと昇華させる試みだ。
音楽を担当するのは、社会との関わりや共存のテーマを音に込めてきた蓮沼執太。イトケン、三浦千明、宮坂遼太郎とともに生演奏を交え、全編書き下ろしの音楽で舞台を包み込む。そして、劇団ロロを主宰する三浦直之がテキストを担当。森山の想像力に寄り添い、詩的で温かな言葉を紡ぐ。
キャストには、パラリンピック開会式で“片翼の小さな飛行機”を演じた和合由依をはじめ、岡山天音、坂本美雨、KAZUKI、はるな愛ら多彩な面々が集結。義足のダンサー・大前光市や聴覚の障害も個性に変えて活躍の場を広げるダンサーの梶本瑞希など、多様な身体表現者も参加し、アクセシビリティディレクターに栗栖良依(スローレーベル芸術監督)を迎える。
物語は、ある詩人と不思議な音を響かせる蒸気機関車「ムジカ」を中心に動いていく。蒸気機関車はさまざまな乗客を乗せ、旅をし、様々な風景に出会う。視覚・聴覚の垣根を超えた“共に創る舞台”として、誰もが自分の感覚で楽しめる新たな体験を生み出していく。
創作段階から多様な観客を想定し、「視覚と聴覚、両方駆使しなければ舞台は楽しめない」という従来の常識を超え、「聴覚だけ」「視覚だけ」「視覚と聴覚両方でも」それぞれの方法で楽しめる舞台の創作を目指す。構成・振付・音楽・テキスト・映像など、多彩なクリエイターとともにアイデアを凝らした表現が行われるという。
また、観客がそれぞれの方法で楽しめるよう、さまざまなアクセシビリティが用意されている。「理解するためのサポート」ではなく「想像することを楽しむための工夫」を大切にし、「音声ガイド」「字幕」の鑑賞サポートを、個人のスマートフォン等の端末に配信するシステムを採用することで、障害の有無にかかわらず、だれでも自由な座席から手軽に利用できるように試みる。
オリンピックやパラリンピックといった大きなイベントは、その時の華々しさは大きく取り上げられるが、その後もこうしたものを生み出していくことにこそ価値があるだろう。
私たちは、こうした機会に新しい世界が生まれてくるのを、数々目にしてきた。今回もぜひ、新しく生まれる表現を味わいたい。
舞台 TOKYO FORWORD 2025 文化プログラム『TRAIN TRAIN TRAIN』
振付・演出/森山開次
音楽/蓮沼執太
テキスト/三浦直之(ロロ)
出演/和合由依 岡山天音 坂本美雨 KAZUKI はるな愛 森山開次/大前光市/浅沼圭 岡部莉奈 岡山ゆづか 小川香織 小川莉伯 梶田留以 梶本瑞希 篠塚俊介 Jane 田中結夏 水島晃太郎 南帆乃佳
演奏/蓮沼執太 イトケン 三浦千明 宮坂遼太郎
スウィング/鈴木彩葉 田村桃子 中村胡桃
アクセシビリティディレクター/栗栖良依
スペシャル・アンバサダー/ウォーリー木下
公演日程/2025年11月26日(水)〜30日(日)
会場/東京芸術劇場プレイハウス
公式サイト/https://www.train-train-train.com/
※11月28~30日の公演では「音声ガイド」・「字幕」の鑑賞サポートをおこないます。
※車いすでご鑑賞を希望のお客様はボックスオフィスまでお問合せください。
※全公演でヒアリングループ(磁気ループ)が客席の一部で作動します。
チケット料金(全席指定・税込)/S席一般6,600円 25歳以下(S席)4,500円 A席一般4,000円 こども(4歳以上18歳まで)1,000円(S・A共通)
※4歳未満入場不可
※A席は一部舞台が見切れる場合がございます。
※障害者手帳・ミライロIDをお持ちの方は、割引料金にてお求めいただけます。ボックスオフィスまでお問合せください。
※ご来場前に必ず劇場WEBサイト内の最新情報をご確認ください。
チケット取扱・お問合せ/東京芸術劇場ボックスオフィス https://www.geigeki.jp/t/
電話/0570-010-296 (休館日を除く10:00〜19:00)
FAX/03-5391-2215
MAIL/train3@geigeki.jp
※FAX・メールでのチケットのお取扱いはございません。
