道枝駿佑、 TXTスビン、IVEのレイ&リズも来場。ホタルの光が照らす「ヴァレンティノ」2026年春夏コレクション
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道枝駿佑、TXTスビン、IVEのレイ&リズも来場。ホタルの光が照らす「ヴァレンティノ」2026年春夏コレクション

メゾン ヴァレンティノ(Maison Valentino)が日本時間2025年10月5日(日)、フランス・パリのアラブ世界研究所にて、クリエイティブ ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレによる2026年春夏コレクション「ファイアーフライズ (Fireflies) 」を発表した。会場には、道枝駿佑TOMORROW X TOGETHERのスビン、IVEのレイとリズ、メゾンのアンバサダーを務めるフリーン・サローチャ、ジェフ・サター、ラナ・デル・レイなど華やかなセレブリティが顔を揃えた。

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「Fireflies(ホタル)」をキーワードに、光と闇、記憶と希望をめぐる詩的な世界観を鮮やかに描き出した今回のコレクション。クリエイティブ ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレは、20世紀の偉大な映画監督として知られるピエル・パオロ・パゾリーニが若い頃に残した手紙に記された「ホタルの光」の寓意から着想を得たという。戦時下の不安に包まれながらも、暗闇の中でほのかに輝き続けるホタルは、抑圧に抗い、希望を灯す存在として描かれている。ミケーレはこのモチーフを通じて、均質化と閉塞感が深まる現代においても、かすかな光を見い出すまなざしを失わないことの重要性を問いかける。

会場は、インスタレーション・デュオ「NONOTAK」とのコラボレーションによって生み出された空間が広がり、ほの暗い照明の中に細い光の筋が交錯し、まるで無数のホタルが夜を漂っているかのような演出がなされた。

黒と白を基調としたシルクやサテンのドレスは柔らかく光を反射し、鮮やかなカラーが要所で差し込まれることで、光と闇の対比が一層際立った。透け感のある裾や繊細なドレープ、肩のフォルムを強調したジャケットなど、構築的なシルエットも見られた。一部のルックではスパンコールやビーズの刺繍が用いられ、まるで闇の中に光が点々と瞬くような効果を生んでいた。

ショーの終盤には、モデルたちが中央に集まり天を仰ぐようなフォーメーションを組むと、会場全体にやわらかな光が満ち、まるで観客自身がホタルの群れの中に立っているかのような光景が広がった。

ミケーレは次のように語っている。「ファッションは、既存の価値を揺さぶり、魅惑的な輝きと優雅さに満ちた光を放ちます。これらは暗闇の中の儚い閃光であり、可能性の扉を開き、想像力に社会を動かす力を与えるホタルの集まりなのです」。

Valentino
ヴァレンティノ インフォメーションデスク
TEL/03-6384-3512
URL/www.valentino.com

 

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