アクネ ストゥディオズ(Acne Studios)は2025年10月1日(現地時間)にパリにて2026年春夏ウィメンズコレクションを発表。ゲストには宇多田ヒカルや渡辺直美、NCT ジャニーら豪華セレブリティが来場した。
会場となったのはゴシック様式のアーチが連なる歴史的建築、コレージュ・デ・ベルナルダン。シガーサロンを再現した空間には写真家・パシフィコ・シラーノによる作品がずらりと展示され、音楽家・ロビン(Robyn)が手がけた本コレクションのための特別なサウンドトラックが響き渡る。歴史の息づく空間で、アクネ ストゥディオズは現代的で多様な女性像を再定義した。
ブランド従来のアーキタイプを分解し再構築したという本コレクションは、従来のフェミニニティの固定概念を打ち壊し、メンズウェアとウィメンズウェアの境界に新たな視点を見出した。
肩幅のあるスーツジャケットやユニフォームシャツなど、マスキュリンな要素が多く見られた今シーズン。長めのカウボーイブーツやラテックス加工でラバーのように仕上げられたボトムスのように、コレクション全体が中性的で力強いムードに包まれている。レザーやスエードは蝋引きやスプレーペイントによって加工され、ブランドらしい経年の美しさを際立たせる素材使いが存在感を放った。
女性的なフォルムを描くクチュールレースのドレスにはスクエアトゥのローファー、シアーなスリップスカートにはランバージャックシャツと、フェミニンとマスキュリンを軽やかに行き来する自由なスタイルも見られた。アクセサリーは琥珀やターコイズをあしらった大ぶりのイヤリングなど大胆な個性が光るアイテムが数多くラインナップ。フリンジやレザーが施された「Camero」バッグの新作や豊富な仕切りで収納力もある「Camero Hotel」も登場した。
強く、遊び心にあふれ、堂々と、そして何よりも自由に。アクネ ストゥディオズがブランド創設30周年を目前に改めて提示したのは、固定概念から解放された挑戦的でありながら洗練された女性像だった。
Acne Studios
アクネ ストゥディオズ アオヤマ
TEL/03-6419-7748
Text:Manami Hotta












