加藤翼や高嶺格らが参加。3年に1度のアートの祭典 「千葉国際芸術祭2025」が初開催! | Numero TOKYO
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加藤翼や高嶺格らが参加。3年に1度のアートの祭典 「千葉国際芸術祭2025」が初開催!

加藤 翼『引き興し/倒し:Pull and Raise/Topple』 提供:千葉国際芸術祭実行委員会/撮影:ただ(ゆかい)
加藤 翼『引き興し/倒し:Pull and Raise/Topple』 提供:千葉国際芸術祭実行委員会/撮影:ただ(ゆかい)

千葉県千葉市にて、市民参加型のアートプロジェクトを軸とする「千葉国際芸術祭2025」が初開催。各プロジェクトのプロセスや成果がまとめて展開される「集中展示・発表期間」は、2025年11月24日(月・振休)まで。

 

3年に1回の開催を目指すアートの祭典「千葉国際芸術祭」が、今年千葉市で初開催を迎えた。コンセプトは「ちから、ひらく。」。各プロジェクトは、地域の人々とアーティストがともに作品をつくるところから始まり、その後に成果を発表し、最後は活動を振り返るというプロセスをたどる。そうした長期にわたる活動を通して、日常に新しい文化体験を育むとともに、本イベントが一時的な試みにとどまらず、地域やコミュニティの創造的な活動を後押しすることを目指すという。

高嶺 格『脱皮的彫刻』 提供:千葉国際芸術祭実行委員会/撮影:ただ(ゆかい)
高嶺 格『脱皮的彫刻』 提供:千葉国際芸術祭実行委員会/撮影:ただ(ゆかい)

初開催となる本年度は、公募で選考されたアーティストに加え、招聘アーティストを含む国内外の32組が参加。
さまざまなプロジェクトが展開されており、なかでも、加藤翼が住民たちと巨大構造物を“引き興し(ひきおこし)、引き倒し”するパフォーマンスや、高嶺格が展開する人の“抜け殻”の彫刻作品、街で集めた服を切り貼りする西尾美也のワークショップに注目が集まっている。
さらに、小誌も注目する沼田侑香(※1)は、実在しない人の等身大のパネルを駅構内に設置する作品を展開し、箭内道彦は消防署の壁面をキャンバスにしたアートプロジェクトによって、広告とアートの境界を問い直す。

(※1)参考記事:Numero.jp「“探究心”に輝く若手アーティスト4選」

4月から続く本イベントではさまざまなトークイベントやワークショップが展開されてきたが、多彩なプロジェクトが結実するこの集中展示・発表期間に、ぜひ足を運んでみてはいかが。

沼田侑香『パラレルワールド』 千葉国際芸術祭実行委員会/撮影:ただ(ゆかい)
沼田侑香『パラレルワールド』 千葉国際芸術祭実行委員会/撮影:ただ(ゆかい)

 

※掲載情報は10月2日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

千葉国際芸術祭2025
集中展示・発表期間/2025年9月19日(金)~11月24日(月・振休)
会場/千葉県千葉市内各所
料金/無料
時間/10:00~18:00(コアタイム)
休日/水曜日
TEL/043-245-5961
URL/artstriennale.city.chiba.jp/

※料金、時間、休日は、作品や展示場所により異なることがあります。

Text:Manami Abe

 

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