
没後もなお、多くの注目を集める坂本龍一。大阪では初となる大規模企画展「sakamotocommon OSAKA 1970/2025/大阪/坂本龍一」が開催となった。大阪・梅田のうめきた・グラングリーン大阪の文化装置「VS.(ヴイエス)」にて。
本展のテーマは「1970年の坂本龍一」。坂本が敬愛する武満徹や高橋悠治らの音楽、中谷芙二子による霧の彫刻や、フランソワ・バシェの音響彫刻など、当時18歳の坂本が多彩な音楽やアートに触れ、その後のキャリアに大きな影響を与えた1970年の大阪万博。再び大阪で万博が開催されたこの年に、若き日の坂本が受けた刺激を、坂本が遺したものを共有化する試みとして始動した「sakamotocommon」を通じて、次世代のクリエイターたちへ届けられないだろうか。そんな思いを込められた本展では、1970年の大阪万博のために制作されたバシェの音響彫刻を展示するほか、東京藝術大学のバシェ修復プロジェクトチームとマルティ・ルイツが坂本のために制作した新たな音響彫刻も紹介される。

また、坂本の演奏データをもとに、彼が愛用したグランドピアノで再生するプログラムや、東京都現代美術館でも展示されたインスタレーション作品も数点公開される。


大阪では初となる大規模企画展。ぜひ注目したい。
※掲載情報は9月9日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。
「sakamotocommon OSAKA 1970/2025/大阪/坂本龍一」
会期/2025年8月30日(土)〜2025年9月27日(土)
会場/VS.(グラングリーン大阪内)
住所/大阪市北区大深町6番86号グラングリーン大阪うめきた公園 ノースパーク VS.
時間/10:00 〜20:00(最終入場時間 19:30)※一部、開館時間・閉館時間に変更があるため、最新情報は公式の案内を要確認
料金/事前オンライン予約制※日時指定枠に空きがある場合は、当日窓口にてチケットを購入可能。
一般 2,200円(2,500円)、18歳以下 1,100円(1,100円※同額)※2026年3月31日までに19歳になる方も対象、大学生/専門学校生 1,800円(2,000円)、障がい者割引:1,100円 ※同伴者1名まで同額、未就学児:無料 ※予約不要
URL/vsvs.jp/exhibitions/sakamotocommon-osaka/
公式Instagram/www.instagram.com/vsvs.jp/
Text:Akane Naniwa
