宇佐美雅浩の初期作品から最新作までを公開@art cruise gallery by Baycrew’s
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宇佐美雅浩の初期作品から最新作までを公開@art cruise gallery by Baycrew’s

撮影:永禮 賢
撮影:永禮 賢

美術家・宇佐美雅浩の個展「Manda-la Somewhere」が、東京・虎ノ門ヒルズのart cruise gallery by Baycrew’sで開催。会期は、2025年8月29日(金)〜11月3日(月・祝)まで。

大塚健 秋葉原(東京) 2013
大塚健 秋葉原(東京) 2013

本展でフォーカスする宇佐美雅浩の「Manda-la」シリーズは、各地の人々や、その人物にまつわる文化や背景を、仏教絵画の「曼荼羅」のように一枚の写真に収める試みだ。現地での綿密なリサーチと対話を重ね、その土地の歴史や社会を映し出す本作は、完成までに数年を要することもあるという。

学生時代に始まり、25年以上続くこのプロジェクトは、まさに宇佐美のライフワークといえる作品群。一切の合成を行わないその手法は、舞台芸術を思わせる緻密な構成と演出で、写真表現として高く評価されている。

宇佐美雅浩
宇佐美雅浩

本展では、友人を被写体とした初期作から、最新作『大林春美 東広島 2024』までを一堂に公開する。昨年制作された同作品は、戦時下における東広島の住民が原爆被害者の救護に尽力した歴史や、地域を支えてきた酒造りの文化を織り込み、壮大なスケールで描き出した作品となっている。

また、あわせて展示される『早志百合子 広島 2014』は、広島に何度も足を運び、地元の協力者総勢500名以上とともに制作した渾身の一作だ。そこに込められたのは、戦争の記憶を未来へ伝えたいという強い思い。戦後80年という節目の年に、本展で展示されることによって過去と向き合い、これからの時代への問いを投げかける。

そのほか、9月27日(土)14:00から、写真家・土田ヒロミとのトークショウも実施。予約方法などの詳細は、公式サイトをぜひチェックしよう。

※掲載情報は9月4日時点のものです。
開館日時など最新情報は公式サイトをご確認ください。

「Manda-la Somewhere」
会期/2025年8月29日(金)〜2025年11月3日(月・祝)
会場/art cruise gallery by Baycrew’s
住所/東京都港区虎ノ門2-6-3 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー3F SELECT by BAYCREW’S 内
開館時間/11:00〜20:00
※最終入場は19:30まで
URL/https://artcruisegallery.com/exhibitions/manda-la-somewhere

Text : Akiko Kinoshita

 

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