アートフォトの祭典「浅間国際フォトフェスティバル2025 PHOTO MIYOTA」が今年も開幕
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アートフォトの祭典「浅間国際フォトフェスティバル2025 PHOTO MIYOTA」が今年も開幕

「浅間国際フォトフェスティバル2025 PHOTO MIYOTA」が、長野県・御代田町のMMoP(モップ)、および御代田町内の公園や公共施設にて開催中。会期は、2025年8月2日(土)〜9月30日(火)まで。 

Luisa Dörr 『The Flying Cholitas』 (2018年)
Luisa Dörr 『The Flying Cholitas』 (2018年)

2018年にスタートし、今年で6回目を迎える「浅間国際フォトフェスティバルPHOTO MIYOTA」。今回のテーマは、「UNSEEN WORLDS まだ見ぬ世界へ」。テクノロジー、自然、社会、そして個人の内面──。写真家たちが既存の枠を超えた世界を力強く、そして鮮やかに描き出していく。

今年のキーヴィジュアルは、ブラジル出身の写真家、ルイーザ・ドアの作品群「IMILLA」から、南米ボリビア高地の先住民女性を象徴する伝統衣装「ポジェーラ」を纏ったスケーターの少女たちの写真を選出。かつて差別の対象でもあった伝統衣装をあえて身につけ、スケートボードという異なる文化と融合させる若い世代の女性たちの姿は、古いイメージや負の歴史に反抗する力強いメッセージを放ち、「まだ見ぬ世界」を映し出していく。

もう一つのキーヴィジュアルはオランダの写真家、サンデル・クースの「POST」から選ばれた。祖父母のアルバムをもとに、1940~90年代の風景や服装、色彩を模した偽の家族写真をAIで画像生成。男性性というものがいかに時代ごとに構築されてきたかを可視化し、写真や記憶の真正性を問いかけ、AIを用いた個人史とフィクション、記憶とジェンダーが交錯する新たな風景を展開する。

小山泰介 『SEVENTH DEPTH』 (2014年)
小山泰介 『SEVENTH DEPTH』 (2014年)

本展では、目に見えるものと見えないものの境界に立ち、多様な視点やアプローチで「まだ見ぬ世界」への扉を開く。そして、カメラが拡大した人間の視覚の可能性の先に未知なる領域を旅し、鑑賞者の世界観、価値観を問い直すきっかけとなることを目指すという。

今年も国際色豊かな写真家たちがフェスティバルに参加。自然の中に潜む異質な美を捉えるフランスのエルサ・レディエや、チェルノブイリ原子力発電所事故と向き合う小原一真。レンズにアリを忍ばせたり、鳥の動きを感知した自動シャッターで動物の生態を見せてくれるスティーブン・ギル。コピー機を用いて日常品から新たな文脈を構築するザ・コピー・トラベラーズなど、全16作家、約300点の作品をとおして「まだ見ぬ世界」へ鑑賞者を誘う。

Stephen Gill 『Best Before End』 (2013年)
Stephen Gill 『Best Before End』 (2013年)

さらに、今年は株式会社アマナが所蔵する戦後の日本写真の企業コレクションである「アマナコレクション」から、24作家、約200点のオリジナルプリント作品を展示。アマナコレクションがここまでの規模で一同に展示されることは初めての試みとなる。町を巡りながらアートを楽しむ、新たな回遊体験をこの機会にぜひ楽しんでみたい。

※掲載情報は8月27日時点のものです。
日時など最新情報は公式サイトをご確認ください。

「浅間国際フォトフェスティバル2025 PHOTO MIYOTA」
会期/2025年8月2日(土)〜9月30日(火)
会場/MMoP(モップ)
住所/長野県北佐久郡御代田町大字馬瀬口1794-1
時間/10:00~17:00
※屋内展示の最終入場は16:30まで
定休日/水曜
料金/入場無料
※屋内展示鑑賞チケット¥1,200(会期中何度でも利用可、中学生以下無料)
URL/https://asamaphotofes.jp/

Text : Akiko Kinoshita

 

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