フランスの現代美術コレクションとエルメス財団による展覧会 @銀座メゾンエルメス | Numero TOKYO
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フランスの現代美術コレクションとエルメス財団による展覧会 @銀座メゾンエルメス

「体を成す からだをなす – FRAC Grand Large収蔵作品セレクション」展示風景(2025年) © Nacása & Partners Inc./ Courtesy of Fondation d‘entreprise Hermès
「体を成す からだをなす – FRAC Grand Large収蔵作品セレクション」展示風景(2025年) © Nacása & Partners Inc./ Courtesy of Fondation d‘entreprise Hermès

フランスのダンケルクを拠点とする現代アート基金「FRAC Grand Large」の収蔵作品が、日本で初めて大規模に紹介される。展覧会「体を成す からだをなす」は、東京の銀座メゾンエルメス ル・フォーラムにて、2025年10月12日(日)まで。

 

1960年代以降における、フランスおよび国際的な現代アートとデザインを扱う公共コレクション「FRAC Grand Large(フラック・グラン・ラルジュ)」は、これまでに750組を超えるアーティストらが手がけた2000点以上の作品を収集してきた。絵画や彫刻、映像、インスタレーション、パフォーマンスなどを含むメディア横断型の作品は、社会格差やジェンダーといった現代的な問題とともに、港町ダンケルクが歴史的に直面してきた地政学的な緊張やその変化も映し出している。

「体を成す からだをなす – FRAC Grand Large収蔵作品セレクション」展示風景(2025年) © Nacása & Partners Inc./ Courtesy of Fondation d‘entreprise Hermès
「体を成す からだをなす – FRAC Grand Large収蔵作品セレクション」展示風景(2025年) © Nacása & Partners Inc./ Courtesy of Fondation d‘entreprise Hermès

本展では、こうした収蔵品の中から、「社会的身体」をテーマに選ばれた13組のアーティストの作品を紹介。アートによってもたらされる日常や秩序の変化に目を向け、個人と集団の関係を浮かび上がらせる。ブルーノ・ムナーリ、アンドレ・カデレ、ヘレン・チャドウィック、アナ・トーフのほか、日本からは笹原晃平が参加。さらに、ジェシー・ダーリング、ポール・マヘケ、タレク・ラクリッシらによる最新作や、アーティスト・コレクティヴのアバケ/オバケの作品も展示され、さまざまな視点が重なり合う空間に。

どうぞ、お見逃しなく。

「体を成す からだをなす – FRAC Grand Large収蔵作品セレクション」展示風景(2025年) © Nacása & Partners Inc./ Courtesy of Fondation d‘entreprise Hermès
「体を成す からだをなす – FRAC Grand Large収蔵作品セレクション」展示風景(2025年) © Nacása & Partners Inc./ Courtesy of Fondation d‘entreprise Hermès

※掲載情報は8月1日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

体を成す からだをなす – FRAC Grand Large収蔵作品セレクション展
会期/2025年7月19日(土)〜10月12日(日)
会場/銀座メゾンエルメス ル・フォーラム
住所/東京都中央区銀座5-4-1 8・9F
料金/無料
時間/11:00〜19:00(入場は18:30まで)
休館/水曜日
URL/hermes.com/jp/ja/content/maison-ginza/forum/250719/

Text:Manami Abe

 

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