
三島由紀夫生誕100年の年に、三島およびその作品をテーマとする研究・表現等を目的に行われる展覧会「永劫回帰に横たわる虚無 三島由紀夫生誕100年=昭和100年」。東京・表参道のGYRE GALLERYにて開催中だ。
『金閣寺』『豊饒の海』などの著作で知られ、自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決したエピソードとともに多くの人に今なお影響を与える三島由紀夫。「日本はなくなって、その代わりに、無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、 富裕な、抜目がない、或る経済的大国が極東の一角に残る」(1970年(昭和45年)7月7日付、産経新聞夕刊に掲載された三島由紀夫のエッセイより)という言葉を、自決する数ヶ月前に残している。
本展は、現代の日本にも反響する日本の「空虚」を前提に、三島のデビュー作『仮面の告白』 と遺作小説『豊饒の海』をテーマに据えての展覧会だ。国内外の作家によって、意味から解き放たれた中心のない、空虚な戦後美術史のある風景を三島由紀夫の世界観と照らし合わせていくという。



参加アーティストは中西夏之、ジェフ・ウォール、杉本博司、アニッシュ・カプーア、池田謙、森万里子、平野啓一郎、友沢こたお。
三島にとって一世一代の「反小説」的実験だったという『豊饒の海』が描いた壮大なテーマを、国内外の現代美術家によって浮かび上がらせる本展。ぜひ注目を。

※掲載情報は7月30日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。
永劫回帰に横たわる虚無 三島由紀夫生誕100年=昭和100年
会期/2025年7月15日(火)〜9月25日(木)
会場/GYRE GALLERY
住所/東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 3F
休館/8月18日(月)
URL/gyre-omotesando.com/artandgallery/mishima-yukio/
企画/飯田高誉(スクールデレック芸術社会学研究所 所長)
Text:Akane Naniwa
