
ブシュロン(Boucheron)が、2025年7月7日に新作ハイジュエリーコレクション「IMPERMANENCE(インパーマネンス)」を発表した。毎年7月にお披露目される「カルト ブランシュ」コレクションは、自由な創造性を表現するハイジュエリーコレクション。今回は“儚さ”をテーマに、自然がもたらす一瞬の美しさを22点のハイジュエリーとして結晶化させた。
本作は、日本の美意識である「侘び寂び」や「生け花」から着想を得ており、植物や昆虫をモチーフとした6つのコンポジション(構成作品)形式で発表。チューリップやアザミ、マグノリアなどが、時の流れとともに変化する「光」のグラデーションに沿って生命サイクルを表現した。
クリエイティブディレクターのクレール・ショワンヌは、「自然の美しさが色褪せる前に、その一瞬を捉え、ハイジュエリー作品に閉じ込めたいと考えました。6つのコンポジション作品は、自然界における植物などの生命のサイクルを象徴し、光から闇へと変化するその移ろいのプロセスは、自然がいかに儚く、尊い存在であるかを伝えます」と語っている。
COMPOSITION N°6
チューリップ、ユーカリ、トンボ

生命の誕生を思わせる一瞬の輝きを、ガラスと貴金属で詩的に表現。チューリップにはトレンブラン技法で可動式の雄しべを施し、繊細な動きとパヴェダイヤモンドの輝きが命の鼓動を感じさせる。
花器には、耐熱性・加工性に優れたホウケイ酸ガラスを採用。2mmという極薄に成形されたガラスに、緻密な茎や葉脈が息づいている。

トンボの翅は、サファイアガラスとマザーオブパールの層で自然な虹彩を再現し、レーザーによる翅脈表現で写実性を追求。ホワイトゴールドのボディにはダイヤモンドがあしらわれている。
ユーカリはブローチやヘアジュエリー、チューリップはブローチ、トンボはイヤリングとして身につけることができる。
COMPOSITION N°5
アザミ、カブトムシ

メゾンと縁深いアザミを主役に据え、その野生的な美しさと力強さを写実的に再現した作品。バイオ由来樹脂を用いた高解像度3Dプリントによって、棘状の花冠や鋭い葉まで精密に表現されている。
従来のセッティングが使えない樹脂構造に対しては、メゾン独自の「クチュールセッティング」技法を開発。ダイヤモンドを縫い込むようにセットすることで、アザミの大輪には600石以上、小輪には200石以上のダイヤモンドをあしらっている。

ホワイトゴールド製の茎や葉には、ホワイトセラミックコーティングと透かし彫り加工を施し、金属の存在感を薄めつつ輝きを際立たせた。ダイヤモンドをまとったホワイトゴールド製のカブトムシも登場し、幻想的な白の世界観を強調している。
大輪のアザミはブローチやクロスボディジュエリーに、小さなアザミはリングに、カブトムシはブローチとして着用可能。
COMPOSITION N°4
シクラメン、オーツムギ、毛虫、蝶

光と影の間に生まれる繊細な表情をテーマに、浮遊感のある植物と昆虫を組み合わせた幻想的なジュエリー。シクラメンの花びらには約700石のローズカットダイヤモンドをステンドグラスのように散りばめ、ブラックラッカーの縁取りが輝きを強調。萼にはロッククリスタルを用い、自然な透明感を演出している。
オーツムギの穂は黒いコーティングを施したチタン製で、ダイヤモンドが緻密にあしらわれ、軽やかさと力強さを両立。

ダイヤモンドとブラックスピネルで作られた毛虫が、伸縮構造によってリアルな動きを再現。蝶はホワイトゴールドにスノーセッティングを施し、ブラックラッカーで翅の模様を表現している。
シクラメンはブレスレットやブローチ、オーツムギはヘアジュエリー、毛虫と蝶はそれぞれブローチ、ヘアオーナメントとして着用可能。
COMPOSITION N°3
アイリス、藤、クワガタムシ

漆黒の世界に浮かび上がるように、白と黒のコントラストが印象的なアイリスと藤を主役に据えた作品。重力から解き放たれたような立体感と柔らかさを備え、闇の中に咲く幻想的な存在感を表現した。
アイリスは、ブラックDLC加工の花びらにホワイトゴールドとダイヤモンドで花脈を描き、マットな質感と艶やかさを共存させた仕上がり。花芯や葉の細部まで写実的に作り込まれ、ロッククリスタルの朝露がリアリズムを高めている。

藤は約100の独立したパーツを手作業で組み立て、しなやかに垂れる姿を再現。セラミックやチタンなどの軽量素材を用い、デザイン性と150gという軽さを両立している。パヴェダイヤモンドやホワイトセラミックにより、豊かな光と質感の表情を持たせた。
花の根元には、チタンとホワイトゴールド、ブラックDLCを駆使して造形されたクワガタムシが添えられ、自然の生態系を静かに物語る。
アイリスはショルダーブローチ、藤はヘアジュエリーまたはブローチ、クワガタムシはブローチとして着用可能。
COMPOSITION N°2
マグノリア、ナナフシ

光と影が交錯する闇の中に咲く、幽玄なマグノリアを中心に構成された作品。刻々と沈む光のなかで、過ぎ去った美しさの痕跡のように咲く花々が、静けさの中に力強さを宿すかのよう。
マグノリアは実際の花をスキャンし、花や蕾、枝の細部まで写実的に再現。水平に広がる構造を安定して支えるため、軽量なアルミニウムとシルバーを採用し、そこにスノーセッティングされたダイヤモンドが有機的な質感を添えている。花びらにはブラックセラミックコーティングを施し、ダイヤモンドを直線状に配置。中心部には、キューレット(ダイヤの尖端)をあえて外向きにセッティングするという革新的な手法で、予想外の光の表情を生み出した。

ロジウム仕上げの銀色の葉には、表と裏で異なる質感の加工を施し、コントラストを強調。小さな蕾にも複数のカットを使ったダイヤモンドが配され、全体に幻想的な輝きを纏っている。
静かに寄り添うナナフシには、ホワイトゴールドの体にグレインセッティングされたダイヤモンドをあしらい、極細の脚部まで精巧に仕上げられている。
マグノリアは、ヘッドジュエリーまたはクエスチョンマークネックレスとして着用可能。ナナフシはブローチとして楽しめる。
COMPOSITION N°1
ポピー、スイートピー、蝶

自然界の生命の終焉をテーマに、光が消えゆく瞬間を描いたコレクションのラストピース。深淵の闇を表現する漆黒の世界に、ポピーとスイートピーが静かに佇む。
ポピーの花びらはマットブラックチタンで成形され、内側には手彫りの花脈、外側には可視光の99.965%を吸収するベンタブラック®コーティングを施すことで、まるで物質が“無”に溶け込むかのような視覚効果を実現。花芯にはブラックスピネルとベゼルセッティングのダイヤモンドを配し、繊細な輝きが宿る。
スイートピーは、チタン製の巻きひげにグラデーション状にブラックスピネルをあしらい、花びらにはオニキスやブラックアベンチュリンガラスを用いて奥行きのある黒の表情を演出。ブラックチタンの花びらには手作業でテクスチャー加工が施されている。

蝶は、マットブラックチタンとブラックスピネルのボディに、半透明のブラックガラスの翅を組み合わせ、ポリッシュ仕上げの筋模様で幻想的な透明感を表現。
作品全体は、ブラックサンド(黒砂)を3Dプリントで成形した花器に収められている。ポピーはブローチやヘアオーナメント、スイートピーは複数のブローチ、蝶はショルダーブローチとして装える。
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