
プラダ(Prada)が大阪と瀬戸内海の犬島を舞台に、第12回目となる現代文化のイベント「プラダ モード」を開催。「プラダ モード 大阪」の会場となったうめきた公園には、プラダ アンバサダーのチョン・ソミ、チェン・ハオユーをはじめ、SUPER EIGHTの大倉忠義と村上信五、吉岡里帆、橋本愛、森山未來、窪塚洋介といったセレブリティが来場した。
「プラダ モード」とは、プラダが2018年より開催してきたアート、文化、音楽、食、建築などを体験できる文化イベントシリーズ。12回目となる今回は、SANAAの共同設立者であり建築家の妹島和世とのコラボレーションにより実現した。

「プラダ モード 大阪」に先駆けて開催された犬島でのプライベートプレビューでは、17年間にわたり妹島が行ってきた犬島におけるプロジェクトを紹介したほか、妹島が設計を手がけ、プラダから島へ寄贈された恒久的パビリオンが初披露された。
犬島はかつて銅の精錬と石の採掘で栄えた歴史を持ち、20世紀初頭には約5千人が暮らしていたが、産業の衰退とともに人口は激減し、2008年にはわずか約40人に。そのような状況の中で始まった「犬島プロジェクト」は、改修された古民家、ギャラリースペース、ワークショップ、宿泊施設などを通して、訪れる人が島を体験できる場を生み出している。
6月7日(土)は会場を大阪に移し、2024年に誕生したうめきた公園内にあるSANAA設計の大屋根施設を舞台に、多彩なプログラムが展開された。オープニングには、建築家・安藤忠雄による「まちは人がつくる」と題した講演が行われ、自身の都市設計に対する思いと大阪の魅力について語られた。

また、中国・成都を拠点に活動する建築家で、2025年プリツカー賞を受賞した劉家琨(リュウ・ジャークン)と西沢立衛が登壇したトークイベントでは、異なる文化背景を持つ都市の設計手法が紹介され、都市と建築のあり方が議論された。
そのほか、ダンスパフォーマンスや音楽パフォーマンス、映像作品の上映、伝統工芸であるつまみ工芸のワークショップ、渋谷慶一郎による「ANDROID MARIA」の展示などが行われ、ゲストたちは緑豊かな会場で、自然とアートの共演を楽しんだ。
プラダ モード 大阪
日時/6月8日(日)〜15日(日)一般公開
会場/大阪・うめきた公園
住所/大阪府大阪市北区大深町
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