
瀬戸内の島々を舞台に3年に1度開催される「瀬戸内国際芸術祭」がいよいよスタート。2025年4月18日(金)より春会期が始まり、約100日間、春・夏・秋の3シーズンに分けて開催される。今年は、新エリアとして、香川県側に志度・津田、引田、宇多津エリアが加わり、さらに直島ではベネッセアートサイト直島の施設である「直島新美術館」が5月31日(土)にオープン。

瀬戸内海を望む「直島新美術館」は、安藤忠雄設計によるアート施設。直島には、ベネッセハウス ミュージアムをはじめ地中美術館や李禹煥美術館など、安藤忠雄による数々の建築があり、本美術館は10番目の建築物となる。そして本芸術祭会期外でも展示を行う恒久的な美術館として、日本を含むアジアの現代作品を中心に展示する予定だ。

さらに本年は「瀬戸芸美術館連携プロジェクト」も開催。香川、岡山、兵庫から8つの美術館が参加。丸亀市猪熊弦一郎現代美術館では8月に「大竹伸朗展 網膜」、香川県立ミュージアムでは8月より「小沢剛の讃岐七不思議展」が予定されている。さらには高松市美術館、直島新美術館、岡山県立美術館、大原美術館、兵庫県立美術館、神戸の横尾忠則現代美術館も加わる。
2010年から6回目の開催となる今年は、参加アーティストが約218組、作品数は250を超え、最大規模となる。拡大していくアートと地域の関わり、その地で生まれた作品。船でのゆったりとした移動で、日常とは異なる瀬戸内の時間に誘われていく。周遊ツアーなどの企画もますます充実している。ぜひゆっくりと訪れてほしい。
瀬戸内国際芸術祭2025
期間/春会期:2025年4月18日~5月25日
夏会期:2025年8月1日~8月31日
秋会期:2025年10月3日~11月9日
場所/瀬戸内の島々と沿岸部(全17エリア)
URL/setouchi-artfest.jp
Text:Hiromi Mikuni
