
日本のラーメン文化を支える器にフォーカスした展覧会「ラーメンどんぶり展」が開催中。東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTにて、2025年6月15日(日)まで。
中国を起源に持ちながら、日本で独自の発展を遂げた国民食、ラーメン。家庭で気軽に味わえる一方、ミシュランにも掲載される美食としての側面を持ち、宇宙食にも採用されているなど、日本食の多様性を広げ、進化を続けてきた。
そんなラーメンを支える器にフォーカスした展覧会が、現在開催されている。日本のラーメンどんぶりの約9割が生産される、岐阜県東濃地方西部(多治見市、土岐市、瑞浪市)の美濃焼に焦点を当てた展覧会「美濃のラーメンどんぶり展」(2014-2015年)をきっかけとした本展では、どんぶりの形状や絵柄、手触り、さらにはラーメン店の音に至るまで、食の背景にあるデザインの力を解き明かす試みとなっている。


会場では、ラーメンの歴史の紹介や、日本全国から集結した約250点もの丼の展示のほか、美濃での展覧会発足時から継続されている「アーティストラーメンどんぶり」も登場。田名網敬一、横尾忠則、束芋、永井一正、服部一成、皆川明など、アーティストやデザイナーらによるオリジナルのラーメン丼とレンゲが並ぶ。また、本展で新しく、深澤直人、糸井重里、ヒグチユウコ、竹中直人らによる新作10組も加わり、合計40組の作品が一堂に会する、迫力の大共演に。
食とデザインの関係に思いをめぐらせながら、ラーメンの奥深い魅力を堪能してみてはいかが。

※掲載情報は3月21日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。
ラーメンどんぶり展
会期/2025年3月7日(金)〜6月15日(日)
会場/21_21 DESIGN SIGHT
住所/東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン
料金/一般 1600円、大学生 800円、高校生 500円、中学生以下 無料
時間/10:00〜19:00(入場は18:30まで)
休館/火曜日
TEL/03-3475-2121
URL/www.2121designsight.jp
Text:Manami Ane