ポップな作風に美術史への新たなアプローチを掛け合わせた作品で知られる、フィリップ・コルバートの個展が東京・表参道のtHE GALLERY OMOTESANDOにて開催中だ。
スコットランド生まれ、ロンドン在住のアーティスト、フィリップ・コルバート。エネルギッシュな作風や、ポップアートや美術史に対する新しいアプローチで世界中のギャラリーや美術館で国際的に評価されてきた。
中でも特徴的なロブスターのモチーフは、彼の分身のようなものだという。サルバドール・ダリの『ロブスターの電話』に着想を得たものであり、自らがロブスターの分身になることで、シュールレアリズム的構想をポップアートの領域に昇華させていくことを基本コンセプトとしている。
大衆的なシンボルがふんだんに取り込まれ、ポップな作風ながら、美術史の文脈に連なっているコルバート作品。デジタル文化や大衆文化といった最新のものと、歴史画や現代美術論などの美術史的なものを作品内で関係づけ、それらを探求することから、しばしば「アンディ・ウォーホルのゴッドソン」と呼ばれることもある。
本展の会場は編集者/アーティストの米原康正がキュレーターを務めるギャラリー、tHE GALLERY OMOTESANDO。2023年に原宿にオープンしたtHE GALLERY HARAJUKUに次いで、昨年2024年にひらかれたギャラリーである。
(参考)米原康正がキュレーターを務めるギャラリーが原宿にオープン! 7月21日よりgataの個展開催
本展は2月16日(日)まで。ぜひお見逃しなく。
※掲載情報は2月12日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。
Philip Colbert個展「PHILIP COLBERT」
会期/2025年1月24日(金)〜2月16日(日)
会場/tHE GALLERY OMOTESANDO
住所/東京都渋谷区神宮前 5-16-13 SIX HARAJUKU TERRACE S棟 2F
時間/12:00~19:00
休館日/月・火曜
URL/thegallery-harajuku.com/
Text:Akane Naniwa