東京都写真美術館の総合開館30周年を記念し、恵比寿映像祭2025「Docs ーこれはイメージですー」が、東京都写真美術館、恵比寿ガーデンプレイス各所ほかにて開催される。会期は、2025年1月31日(金)〜2月16日(日)まで。
![トニー・コークス 『The Queen is Dead ... Fragment 2』 インスタレーション風景(ローマ現代美術館[MACRO]) (2021年) 作家蔵 Courtesy the artist, Greene Naftali, New York, Hannah Hoffman, Los Angeles, and Electronic Arts Intermix, New York. Photo: Simon d'Exéa.[参考図版]](https://numero.jp/wp-content/uploads/2025/02/1sub.jpeg)
「恵比寿映像祭」は、変容する多様な映像表現について毎年異なるテーマを設けることにより、「映像とは何か」という問いを投げかけながら、国内外に芸術文化を発信してきた。今回は、総合テーマ「Docs ―これはイメージです―」のもと、「イメージ」、「言葉」、「身体」、「時間」、「パフォーマンス」などのキーワードから、さまざまな時代のアーティストたちの創作を読み解き、「ドキュメント/ドキュメンタリー」の再考を試みる。

メイン会場となる東京都写真美術館の全フロアでは、ドキュメンタリーの視点から写真や映像を主としたさまざまな表現を紹介。メディア・アーティストのトニー・コークスの日本初公開作品から、アジアからは劉玗(リウ・ユー)や昨年のヴェネチア・ビエンナーレで発表されたカウィータ・ヴァタナジャンクールによる作品、東京都コレクションからウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボットや藤幡正樹、杉本博司など、国内外で活躍するアーティストによる映像、写真、資料からなる作品群を紹介する。
![トニー・コークス インスタレーション風景、2023-2024年(Dia Bridgehampton、ニューヨーク)Courtesy the artist, Dia Art Foundation, New York, and Greene Naftali, New York. Photo: Bill Jacobson Studio, New York[参考図版]](https://numero.jp/wp-content/uploads/2025/02/4sub.jpeg)
さらに、第2回となる「コミッション・プロジェクト」のファイナリスト4名(小田香、小森はるか、永田康祐、牧原依里)による新作、国内外のアーティストによる展示および上映、ライヴ・イヴェント、トーク、ワークショップなど、多数のプログラムが開催される。また、手話通訳付きトークや鑑賞サポートをより充実させ、乳幼児から大人まで多様な背景を持つ来場者の誰もが楽しめるフェスティバルを目指しているほか、恵比寿地域との連携プログラムも展開。詳細は公式サイトをチェックしよう。
歴史的な名作から現代の作品までをイメージと言葉からひも解き、未来への新たな展望をアーティストとともに描く「恵比寿映像祭2025」。どうぞご注目を。
※掲載情報は2月6日時点のものです。
開館日時など最新情報は公式サイトをご確認ください。
「総合開館30周年記念 恵比寿映像祭2025」
会期/2025年1月31日(金)~2月16日(日)
※コミッション・プロジェクト(3F展示室)のみ3月23日(日)まで
会場/東京都写真美術館、恵比寿ガーデンプレイス各所、地域連携各所ほか
開館時間/10:00〜20:00
※最終日(2月16日)は18:00まで
※コミッション・プロジェクト2月18日~3月23日は10:00〜18:00
(木、金は20:00まで)
休館日/月
料金/入場無料、上映など一部有料チケット要
URL/http://www.yebizo.com/
Text : Akiko Kinoshita