全てが新作、注目アーティストの個展「西條茜展 ダブル・タッチ」@MIMOCA | Numero TOKYO
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全てが新作、注目アーティストの個展「西條茜展 ダブル・タッチ」@MIMOCA

西條茜『The Melting Laborers #4』2024年 撮影:来田猛
西條茜『The Melting Laborers #4』2024年 撮影:来田猛

香川県、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(以下MIMOCA)にて『「第1回 MIMOCA EYE/ミモカアイ」大賞受賞記念 西條茜展 ダブル・タッチ』が開催される。
西條茜は、陶による有機的な造形や、その内部に息を吹き込むパフォーマンスなど、身体性をキーワードに作品を発表する注目のアーティスト。

MIMOCAでは、若いアーティストが独自の才能をはばたかせる場として、2022年より公募展「MIMOCA EYE/ミモカアイ」を開催。本展は、第1回大賞受賞者である西條茜による、美術館で開催される初の個展となり、さらには新作のみで構成される。2025年1月26日(日)から3月30日(日)まで。

西條茜
西條茜

陶磁器の内部が空洞であることや表面の質感などに身体との共通性を見出し、制作過程や作品の内部に息や声を吹き込むパフォーマンスなどで、身体と作品をつなぐ西條茜。

本展では、陶の作品のほか、制作で息を吹き込む過程のあるガラス作品も発表。さらに、パフォーマンスでは「運搬」という行為を新しく取り入れる。

西條茜『The Melting Laborers #3』2024年 撮影:来田猛
西條茜『The Melting Laborers #3』2024年 撮影:来田猛

手で形づくられ、手の痕跡が残る陶芸は、西條にとって、自身の身体を実感する行為であり、世界とのコミュニケーションの実践だと考えているという。

西條茜『The Melting Laborers #4』2024年 撮影:来田猛
西條茜『The Melting Laborers #4』2024年 撮影:来田猛

期間中には、複数のパフォーマーによるパフォーマンスや、作品を触ってコミュニケーションを生み出すワークショップ、開幕初日にはアーティスト・トークも予定されている。

西條茜『惑星』2024年 撮影:来田猛 撮影:来田猛
西條茜『惑星』2024年 撮影:来田猛 撮影:来田猛

なお西條茜は、『ヌメロ・トウキョウ(Numéro TOKYO)』2025年1・2月合併号でも、アートギャラリー「BLUM東京」の注目アーティストとして紹介されたばかり。(※)

これからますます活躍が期待される西條茜の、その作品を深く感じる貴重な機会。鑑賞する私たちもまた、身体へと意識を向ける場となるはず。ぜひ訪れてほしい。

(※)参考記事 Numero TOKYO 1・2月合併号「東京のメガギャラリーに聞く“東京×アート”の行方」

「第1回 MIMOCA EYE/ミモカアイ」大賞受賞記念 
西條茜展 ダブル・タッチ

会期/2025年1月26日(日)〜3月30日(日)
休館日/月曜日(2月24日は開館)、2月25日(火)
開館時間/10:00〜18:00(入館は17:30まで)
URL/www.mimoca.org
※詳細は公式HPをご確認ください

Text:Hiromi Mikuni

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