
東京・銀座のGinza Sony Parkが、グランドオープンを記念した体験型の展覧会「Sony Park展 2025」を開催。斬新なコンセプトの建築空間で、YOASOBI、羊文学、Vaundy、Creepy Nuts、BABYMONSTER、牛尾憲輔らの展示が、会期を分けて実施される。
銀座・数寄屋橋交差点に面したソニービル(1966年竣工)の建て替えにあたり、さまざまなプログラムを通してグランドオープンに向けた機運を高めてきたGinza Sony Park。建物の解体過程を“公園”として活用する斬新な発想で、大きな話題を集めてきた。
その最終形が新たな建物として全貌を現したのは2024年夏のこと。以降、工事中の空間を活用して行われたアートプログラム「ART IN THE PARK(工事中)」(※1)や、坂本龍一の知的物質的遺産の共有化を目指す「sakamotocommon」による展示(※2)などの実験的な試みを実施してきたこの場所が、いよいよ1月26日(日)に待望のオープンを迎える。
(※1)参考記事:Numero.jp「銀座に“工事中×アート”の注目空間が出現! 『ART IN THE PARK(工事中)』」
(※2)参考記事:Numero.jp「坂本龍一、未来へ繋がる“共通”の場所」

そんなGinza Sony Parkのグランドオープンと同時に開幕する本展「Sony Park展 2025」では、音楽、半導体、金融(ファイナンス)、ゲーム、エンタテインメントテクノロジー、映画からなる、ソニーグループの六つの事業を象徴するテーマをもとに、人気ミュージシャンとのコラボレーションによる作品を展示。
会期のPart1では、地下2階、3階、4階を使用し、それぞれのフロアでオリジナルプログラムが展開される。Vaundyは、「音楽の地層」をイメージした展示空間をキュレーション。会場に点在するイヤホンプラグから、まるで“発掘”するようにして自由に音楽を楽しむことができる。羊文学のプログラムでは、彼らの歌詞と、映像と、水の反射とゆらめきが融合した作品が鑑賞できるほか、水たまりを歩いている感覚を味わえる特別な体験も。そしてYOASOBIは、楽曲『HEART BEAT』と、来場者の心拍から生成した「心音オブジェクト」を共鳴させ、床からの振動を全身に届ける技術を用いて臨場感のある体験を生み出している。
続くPart2には、Creepy Nuts、BABYMONSTER、牛尾憲輔が名を連ねており、こちらも期待が高まるラインナップだ。
合わせて注目したいのが、オープンを迎えたGinza Sony Parkの画期的な建築空間。銀座の街に面した大開口部や、地下鉄駅コンコース直結の構造で、文字どおり誰もが憩いの時間を過ごすことができる“公園”として設計されている。さらにショールームやテナントなどの常設店舗は設けず、その時々で変化するアクティビティが行われる予定で、 “銀座の庭”として街に開放されていた旧ソニービルの意思を引き継いでいく。
建築としても、空間体験としても、要注目の第1弾展覧会。ぜひ、足を運んでみてはいかが。

※掲載情報は1月29日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。
Sony Park展 2025
会期/Part 1:2025年1月26日(日)〜3月30日(日)
Part 2:2025年4月20日(日)〜6月22日(日)
会場/Ginza Sony Park
住所/東京都中央区銀座5-3-1
料金/無料
時間/11:00〜19:00(予定)
休館/会期中無休
URL/sonypark.com
Text:Manami Abe