社会現象を起こした韓国のヒューマンドラマをオリジナルミュージカル化『ミセン』 | Numero TOKYO
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社会現象を起こした韓国のヒューマンドラマをオリジナルミュージカル化『ミセン』

撮影:河上良
撮影:河上良

韓国でウェブコミック・WEBTOON(ウェブトゥーン)として大ヒットし、ドラマ化されると「ミセンシンドローム」と呼ばれるほどの社会現象を引き起こした『ミセン』。日本でもピッコマでの連載後、フジテレビ系で『HOPE~期待ゼロの新入社員~』としてリメイクされている。

今回は、このヒット作を韓国のクリエイター陣と日本のスタッフがオリジナルミュージカル化、世界初演するという日本演劇界初の試みが行われる。

撮影:河上良
撮影:河上良

物語は、囲碁のプロ棋士として夢半ばで挫折し、商社のインターンとして働くことになるチャン・グレとその周囲の人々を描き出してゆく。同期のインターンたちは、エリート街道を歩んできたアン・ヨンイ、地方から努力して上京してきたハン・ソギュル、学歴もプライドも高いチャン・ベッキと個性豊かなメンバー。

こうした同期たちや人情味あふれる上司に囲まれながら、チャン・グレは囲碁で培った戦略的思考を仕事に応用し、少しずつ成果を上げていく。

厳しい社会の構図や人間同士の絆、生きていく上での葛藤など人間ドラマがたっぷりと詰まった作品だ。

撮影:河上良
撮影:河上良

主人公のチャン・グレには2022年連続テレビ小説『ちむどんどん』の出演や、2024年日本テレビ系『「私をもらって」〜追憶編〜』でW主演を務めるなど、活躍が目覚ましい前田公輝。グレが所属することになる営業3課のオ・サンシク課長に橋本じゅん、グレの母親とワーキングマザーでありオ課長の同期ソン・ジヨンの一人二役に安蘭けい、グレの同期インターン社員に清水くるみ、内海啓貴、糸川耀士郎。その他にも石川禅、中井智彦、あべこうじ、東山光明など、魅力的な俳優陣が顔を揃えている。

囲碁棋士としてプロを目指した、という背景は特殊に見えるが、社会に直面し、挫折を経験する人間としての成長は、あらゆる人が経験するもの。2025年、何かしらの前進を目指す人なら誰しもが共感できる作品になりそうだ。

舞台:新作ミュージカル『ミセン』

原作著者/ユン・テホ

著作権者/SUPERCOMIX STUDIO

脚本・歌詞/パク・ヘリム
音楽/チェ・ジョンユン
翻訳・訳詞/高橋亜子
演出/オ・ルピナ
振付・ステージング/KAORIalive
音楽監督・編曲/前嶋康明
ボーカルアレンジ/イ・ミンヒ

出演/前田公輝 橋本じゅん 清水くるみ 内海啓貴 糸川耀士郎 中井智彦 あべこうじ 東山光明 石川禅 安蘭けい他

主催・企画制作/ホリプロ
共催/公益財団法人目黒区芸術文化振興財団
後援/目黒区
公式HP/https://horipro-stage.jp/stage/misaeng2025/
ⓒ Yoon, Tae Ho / SUPERCOMIX STUDIO Corp.

<東京公演>

公演日程/2025年2月6日(木)~2月11日(火祝)
会場/めぐろパーシモンホール 大ホール
チケット料金/エグゼクティブシート16,000円(優先入場ほか特典付) S席13,500円 A席11,000円 U-25:7,500円

<愛知公演>

期間/2025年2月1日(土)~2日(日)
会場/愛知県芸術劇場大ホール
主催/中京テレビ放送/中京テレビクリエイション
お問い合わせ/中京テレビクリエイション052-588-4477 (平日11:00~17:00)
URL/https://cte.jp/event/misaeng2025/

Text: Reiko Nakamura

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