須田悦弘、都内の美術館では25年ぶりの個展開催
本物と見紛うほど精巧な木彫作品を手がける須田悦弘。東京都内の美術館では25年ぶりとなる個展が東京・渋谷の渋谷区立松濤美術館にて開催中だ。
独学で木彫の技術を磨き、朴(ほお)の木で様々な植物の彫刻を制作してきた須田悦弘。植物は全て実物大で、それらを思いがけない場所にそっと配することで空間と作 品が一体となり、独自の世界をつくりあげている。今年、東京都庭園美術館にて開催された「開館40周年記念旧朝香宮邸を読み解くA to Z」参加も記憶に新しい。
(参考)東京都庭園美術館「旧朝香宮邸」を読み解く企画展。伊藤公象、須田悦弘のインスタレーションと共に。
本展では大学時代の貴重な初期作品やドローイング、近年取り組んでいる古美術品の欠損部分を木彫で補う補作の作品等のほか、本展のための新作も公開。
なお「哲学の建築家」と称される白井晟一によるユニークな建築と、須田の作品の掛け合わせにもぜひ注目したい。
※掲載情報は12月29日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。
「須田悦弘」展
会場/渋谷区立松濤美術館
住所/東京都渋谷区松濤2-14-14
日時/2024年11月30日(土)〜2025年2月2日(日)
休館/月曜日(1月13日は開館)、12月29日(日)〜1月3日(金)、1月14日(火)
時間/10:00〜18:00
料金/一般1,000円、大学生800円、高校生・60歳以上 500円、小中学生100円
URL/shoto-museum.jp/
Text:Akane Naniwa