モネやマティス、リヒターまで「カラーズ―色の秘密にせまる」展 | Numero TOKYO
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モネやマティス、リヒターまで「カラーズ―色の秘密にせまる」展

ベルナール・フリズ『Ijo』(2020年)ポーラ美術館 Photo: Ken Kato ©Bernard Frize / ADAGP, Paris, 2024 Courtesy of the artist and Perrotin
ベルナール・フリズ『Ijo』(2020年)ポーラ美術館 Photo: Ken Kato ©Bernard Frize / ADAGP, Paris, 2024 Courtesy of the artist and Perrotin

神奈川・箱根のポーラ美術館にて、色彩の歴史をたどる展覧会「カラーズ―色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ」が開催中。2025年5月18日(日)まで。

“色”をテーマにした本展は、19世紀の印象派や新印象派をはじめ、20世紀のフォーヴィスムや抽象絵画、さらに現代アートに至るまで、美術史を横断しながら色彩の本質を問いかける試み。ポーラ美術館所蔵の名品に加え、近年新たに収蔵した10点の初公開作品も見どころとなっている。

杉本博司『Opticks 026』(2018年)ポーラ美術館 ©Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi
杉本博司『Opticks 026』(2018年)ポーラ美術館 ©Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi

流麻二果「色の轍/Track of Colors」シリーズ 展示風景 Photo: Ken Kato
流麻二果「色の轍/Track of Colors」シリーズ 展示風景 Photo: Ken Kato

本展のプロローグを飾るのは、現代美術家・杉本博司による、プリズムが生み出す色彩の美しさと繊細さを捉えた「Opticks」シリーズだ。そして、第1部「光と色の実験」では、ウジェーヌ・ドラクロワ、クロード・モネ、ジョルジュ・スーラ、アンリ・マティス、ゲルハルト・リヒターなどの名作がずらり。ここでは、19世紀の近代西洋絵画や、20世紀以降の抽象画の発展を通じて探求された色彩の意味や可能性を提示する。
続く第2部「色彩の現在」では、草間彌生、ヴォルフガング・ティルマンス、丸山直文、山口歴などによる、独自の色彩表現を追求した、視覚や知覚を拡張する作品が展示されている。さらに、小誌『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2024年1・2月合併号の特集でも取り上げた、流麻二果(※1)の作品も見逃せない。

色彩の奥深さを、ぜひご堪能あれ。

(※1)参考記事:Numero.jp「アートという名の“果てしなき色” vol.2 流麻二果」

 

※掲載情報は12月21日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

カラーズ—色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ
会期/2024年11月30日(土)~2025年5月18日(日)
会場/ポーラ美術館
住所/神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
料金/大人 2200円、大学生・高校生 1700円、中学生以下 無料
時間/9:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館/会期中無休
URL/polamuseum.or.jp/sp/colors

Text:Manami Abe

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