アーティスト・武田鉄平の個展「まるで、花のような」開催@MAHO KUBOTA GALLERY
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アーティスト・武田鉄平の個展「まるで、花のような」開催@MAHO KUBOTA GALLERY

武田鉄平 『絵画のための絵画 075』 (2024年)
武田鉄平 『絵画のための絵画 075』 (2024年)

アーティスト・武田鉄平による個展「まるで、花のような」が、東京・外苑前のMAHO KUBOTA GALLERYにて開催。会期は、2024年11月15日(金)〜12月26日(木)まで。

武田鉄平 『絵画のための絵画 051』 (2024年)
武田鉄平 『絵画のための絵画 051』 (2024年)

少年期からアーティストを志し、東京の美術大学を卒業後、就職を経て一度は山形に帰郷。その後約10年間、作品を一切発表せず、絵画の本質と向き合い続けてきた武田鉄平。長く孤独な探求の末にたどり着いた「描くことを描く」というコンセプトは、武田がこだわり続けた「絵画」というメディアに留まりながら、絵画の本質を根底から揺さぶる試みでもあった。

武田鉄平 『絵画のための絵画 057』 (2024年)
武田鉄平 『絵画のための絵画 057』 (2024年)

武田の「ポートレイト」作品が鑑賞者の心を捉える理由は、その絵画が鑑賞の時間軸の中で、多層的な感覚を呼び覚ます点にある。鑑賞者は、作品を遠くから眺めた際に感じる強烈な存在感や、増幅された絵具の艶やかさ、流麗な線の生命感を目にする。一方で、 近づいて見た時には、緻密な写実表現の中に見られる粒子の輝きの一つひとつに圧倒される。

武田鉄平 『絵画のための絵画 074』 (2024年)
武田鉄平 『絵画のための絵画 074』 (2024年)

本展で発表される新作は、展覧会のタイトルの通り“まるで、花のような”一連の絵画だ。武田は「これ以外に、描くべきものを何も見いだせなかった。この手法を取る事で、現代アートが過去に捨て去ってきた描く事、それを美しいと感じる事、それをそのまま作品として提示する事ができる」と述べている。

絵画というメディアの成り立ちそのものに挑む、コンセプチュアルなアート作品を生み出す武田鉄平。その世界観を体感しに、ぜひ足を運んでみたい。

※掲載情報は12月6日時点のものです。
開館日時など最新情報は公式サイトをご確認ください。

武田鉄平個展「まるで、花のような」
会期/2024年11月15日(金)〜12月26日(木)
会場/MAHO KUBOTA GALLERY
住所/東京都渋谷区神宮前2-4-7
開館時間/12:00〜19:00
休館日/日、月、祝
URL/https://www.mahokubota.com/ja/exhibitions/4635/

武田鉄平作品集『FLOWERS』(ユナイテッドヴァガボンズ刊)
定価/¥5,500(税込)

Text : Akiko Kinoshita

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