現代美術家、イェンス・フェンゲによる日本初個展「Parlour」がペロタン東京にて開催 | Numero TOKYO
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現代美術家、イェンス・フェンゲによる日本初個展「Parlour」がペロタン東京にて開催

展示風景より。
展示風景より。

スウェーデン出身の現代美術家、イェンス・フェンゲによる個展「Parlour」が、東京・六本木のペロタン東京にて開催。会期は、2024年11月20日(水)〜12月28日(土)まで。

Jens Fänge 『Mythos』 (2024年) Photo by Carl Henrik Tillberg Courtesy of the artist and Perrotin
Jens Fänge 『Mythos』 (2024年) Photo by Carl Henrik Tillberg Courtesy of the artist and Perrotin

イェンス・フェンゲは、20世紀初頭のコラージュと古代芸術である影絵を交差させながら、ペインティングのなかにペインティングを組み立てていくという、超現実的でマトリョーシカのような美学を構築してきた。肖像画から、静物画、家庭のインテリア、都市景観、風景画、幾何学的な抽象画に至るまで、あらゆるジャンルを自身の作品に取り入れる折衷主義でもある。そして、パネル上に油絵具、鉛筆、ビニール、ボール紙、布などといった多様な素材を用いて表現をし続けている。

Jens Fänge 『Parlour』 (2024年) Photo by Carl Henrik Tillberg Courtesy of the artist and Perrotin
Jens Fänge 『Parlour』 (2024年) Photo by Carl Henrik Tillberg Courtesy of the artist and Perrotin

フェンゲが織り成す反響と断片の世界、部屋そのものよりも部屋の影を感じさせる領域へと鑑賞者を誘う作品たち。個展のタイトルにある「パーラー」の語源は中世に遡り、かつて沈黙が厳守されていた修道院において、会話を交わすことが唯一許された部屋に由来するという。

Jens Fänge 『Katt』 (2024年) Photo by Carl Henrik TillbergCourtesy of the artist and Perrotin
Jens Fänge 『Katt』 (2024年) Photo by Carl Henrik TillbergCourtesy of the artist and Perrotin

絵画的な魔法のごとく内的世界を描き出すイェンス・フェンゲ。その作品世界を体感しに、ぜひ足を運んでみよう。

※掲載情報は12月4日時点のものです。
開館日時など最新情報は公式サイトをご確認ください。

「Parlour」
会期/2024年11月20日(水)〜12月28日(土)
会場/ペロタン東京
住所/東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル1F
開館時間/11:00〜19:00
休館日/日、月、祝
URL/https://leaflet.perrotin.com/view/917/parlour

Text : Akiko Kinoshita

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