着物が着てみたくなる! 泉二啓太さんが伝授、着物をワードローブにする方法
1979年、銀座に創業した着物専門店「銀座もとじ」。貴重な伝統着物の販売から、国内外のクリエイターとコラボレーションしたもの作りを行うなど伝統と革新が融合した発信でも注目されています。若くして創業2代目社長を継いだ泉二啓太(もとじ・けいた)さんが初の著書『人生を豊かにするあたらしい着物』をリリースしました。
そもそも泉二さんは、着物に興味を持たないままファッションを学ぶためにロンドンの大学へ進学、卒業後はパリに移住。海外から見ることで着物の魅力に気づかれたそう。帰国後2009年に「銀座もとじ」に入社され、以後着物の文化を広めるべく躍進されています。着物に馴染みのない方にもその素晴らしさを知ってほしいと今回出版に至ったそう。着物選び、着こなしのコツから、着付けに至るまで、写真、イラストと共に泉二さんのわかりやすい説明で綴られています。着物愛好者の方でも参考書として携えておきたい内容に。
「自分もこの世界に入るまでは何も知らなかったので、本では用語などもわかりやすく楽しんでいただけるようにしました。着物は三代着られると言われているように、仕立て直してサイズも変えられるので、とてもサステナブルです。譲り受けた眠っている着物、気軽にトライできる古着から着てみてもいいと思うんです。浴衣を部屋着にしたり。僕は慣れていることもありますが、海外にも持って行きます。畳んでコンパクトになるので便利なんですよ。この一冊を通して、着物と日本の文化の豊かさを知っていただけると嬉しいです」と泉二さん。
着物をワードローブの選択肢の一つにしたくなりそう。