アートの再定義に挑むウェイド・ガイトンの展覧会 @エスパス ルイ・ヴィトン東京 | Numero TOKYO
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アートの再定義に挑むウェイド・ガイトンの展覧会 @エスパス ルイ・ヴィトン東京

© Jérémie Souteyrat / Louis Vuitton
© Jérémie Souteyrat / Louis Vuitton

東京・表参道のエスパス ルイ・ヴィトン東京にて、デジタル技術と伝統的な絵画手法を融合した作品で注目を集める現代アーティスト、ウェイド・ガイトンによる日本初の個展が開催中。2025年3月16日(日)まで。

現代アーティスト、ウェイド・ガイトンは、2000年代初頭から、アメリカ・ニューヨークにおける若手アートシーンの中心的存在としてその才能を発揮。その後絵画から離れ、抽象とも距離を置くことによって、既存のカテゴリーに収まらないあり方を探求してきた。テクノロジーを“意図的に誤用する”という革新的な取り組みは、かのアンディ・ウォーホルのように、絵画表現の実験的追求と作家性の概念を再定義する試みともいえる。その点で彼の作品は、デジタル時代をめぐる芸術議論においても重要な位置を占めている。

本展では、13点の絵画からなる作品『Untitled』(2022年)が世界初公開される。ニューヨークのバワリーにあるアトリエでガイトンが撮影した写真のほか、床に置かれたキャンバス、ウェブサイトのスクリーンショット、ビットマップデータ、制作途中の作品から滴るインク、繰り返し作品に登場する象徴的なモチーフなどによって構成されている。

なお、本展の会場はパリをはじめ、ミュンヘン、ヴェネツィアなど世界6都市に開設されたアートスペースの東京拠点「エスパス ルイ・ヴィトン東京」。ルイ・ヴィトン財団の芸術機関「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」が所蔵するコレクションを紹介するプログラムの一環として、今回の展示も開催される。

どうぞお見逃しなく!

© Jérémie Souteyrat / Louis Vuitton
© Jérémie Souteyrat / Louis Vuitton

Wade Guyton『Untitled』(2022年) © Wade Guyton. Courtesy Matthew Marks Gallery
Wade Guyton『Untitled』(2022年) © Wade Guyton. Courtesy Matthew Marks Gallery

 

※掲載情報は11月18日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

ウェイド・ガイトン「THIRTEEN PAINTINGS」
会期/2024年10月31日(木)~2025年3月16日(日)
会場/エスパス ルイ・ヴィトン東京
住所/東京都渋谷区神宮前5-7-5 ルイ・ヴィトン表参道ビル7F
料金/無料
時間/12:00~20:00
休館/ルイ・ヴィトン表参道店に準ずる
TEL/0120-00-1854
URL/espacelouisvuittontokyo.com

 

Text : Manami Abe

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