アートで東京を巡る4日間!「アートウィーク東京」開催中 | Numero TOKYO
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アートで東京を巡る4日間!「アートウィーク東京」開催中

東京都庭園美術館
東京都庭園美術館

東京の街を舞台に、日本の現代アートを国内外に紹介する国際的なアートイベント「アートウィーク東京」が今年も11月7日(木)~ 11月10日(日)限定で開催中だ。

東京における現代アートの創造性と多様性を国内外に発信する4日間のイベント「アートウィーク東京(以下AWT)」。いわゆる「メイン会場」はなく、アーティゾン美術館(京橋)、国立新美術館(六本木)、シャネル・ネクサス・ホール(銀座)、銀座メゾンエルメス フォーラム(銀座)など都内53の美術館・ギャラリーがそれぞれ開催する展覧会と、AWTが独自開催するプログラムを無料のシャトルバス「AWT BUS」がつなぎ、それらを自由に巡ることで東京のアートシーンの「いま」を感じられるイベントだ。

毛利悠子《《Piano Solo: Belle-Île》のためのスケッチ》2024年
毛利悠子《《Piano Solo: Belle-Île》のためのスケッチ》2024年

田名網敬一《死と再生のドラマ》2019年 ©Keiichi Tanaami/Courtesy of NANZUKA
田名網敬一《死と再生のドラマ》2019年 ©Keiichi Tanaami/Courtesy of NANZUKA

AWTの独自プログラムとして、美術館での作品鑑賞とギャラリーでの作品購⼊というふたつの体験を掛け合わせた「AWT FOCUS」を、大倉集古館 1・2階(虎ノ門)にて開催。森美術館館長と国立アートリサーチセンター長を兼任する片岡真実が監修を務め、「大地と風と火と:アジアから想像する未来」を題名に、政治や経済など人為的な分類や力による統治ではなく、自然の摂理や不可視のエネルギーといった観点から世界を見つめるアジア的世界観を起点に、多様性が共存する未来を考えるグループ展だ。世界各地域から57組のアーティストの作品を4つのセクションにて紹介する。

また、三井住友銀行東館 1Fアース・ガーデン (丸の内)を会場に行われる「AWT VIDEO」は、海外を拠点に活躍するキュレーターがAWT参加ギャラリーのアーティストの映像作品を厳選して上映するビデオプログラムだ。出入り自由なパブリックスペースの特設会場で、誰でも無料で作品を鑑賞できる。加藤翼、蜷川実花 with EiMなど13組のアーティストによる14作品を上映。

会期中、国内外のアートファンが集う憩いの場「AWT BAR」が、今年もAWT会期中に南青山にオープン。フードを手掛けるのは「ゴ・エ・ミヨ 2023」でベストパティシエ賞を受賞した⻘⼭「EMMÉ」の延命寺美也。食とアートをつなぐモチーフとしての「花」をイメージした特別メニューが提供される。荒川ナッシュ医「旅立つ秋」、小泉明郎「Ritualistic People:祭民」、束芋「白は怖い」と参加施設で展示を開催中のアーティストとのコラボレーションカクテルも味わえるのも、AWT BARならではの体験だ。

EMMÉ・延命寺美也によるフード2種
EMMÉ・延命寺美也によるフード2種

小泉明郎「Ritualistic People:祭民」
小泉明郎「Ritualistic People:祭民」

なおAWT BAR では、TOMO KOIZUMI とコンテンポラリーダンスのコラボレーションや、リズムアンサンブル・goatの主宰で電子音楽ソロプロジェクト・YPYとしても知られる⽇野浩志郎が作曲を⼿がけるサウンドインスタレーションやパフォーマン スなど、アートをさまざまな⾓度から楽しむプログラムも開催。時間等詳細はウェブサイトにてご確認を。

東京の街をアートで巡る4日間。この機会に、まだ行ったことのない美術館やギャラリーにも訪れてみては。

「アートウィーク東京」
会場/都内53の美術館/インスティテューション/ギャラリー、AWT FOCUS、AWT BAR ほか各プログラム会場
日時/11月7日(木)~ 11月10日(日)
開場時間/10:00~18:00
URL/www.artweektokyo.com/bus/

Text:Akane Naniwa

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