デザインブームの火付け役、テレンス・コンランの展覧会＠東京ステーションギャラリー

コンランと彼がデザインした「コーン・チェア」、1952年撮影、レイモンド・ウィリアムズ・エステート蔵　Photo © Estate of Raymond Williams/Courtesy of the Conran family, Conran Foundation and Conran IP LTD.

「ザ・コンランショップ」の創業者として、日本でもその名を知られるサー・テレンス・オルビー・コンラン（1931-2020年）。この度、コンランの人物像に迫る展覧会「テレンス・コンラン　モダン・ブリテンをデザインする」が、東京駅内の東京ステーションギャラリーで開催。会期は、2024年10月12日（土）〜2025年1月5日（日）まで。

バートン・コート自邸内の仕事部屋、2004年撮影　Photo: David Garcia

今で言う“ライフスタイル”全般を提案するショップ「ハビタ」や「ザ・コンランショップ」の経営で成功を収め、その他、レストラン事業や出版業、都市開発まで、多様な才能を発揮したコンラン。デザイン奨励と社会貢献を目的に1989年、世界初のデザイン・ミュージアムをロンドンに設立。83年には、英国王室より騎士（Knight Bachelor）に叙勲、サー（Sir）の敬称を授かった。

コンランのパターン・デザインによるディナープレート「チェッカーズ」、1957 年

本展は、イギリスの生活文化に大きな変化をもたらし、デザインブームの火付け役にもなったコンランの人物像に迫る日本で初めての展覧会。「Plain, Simple, Useful（無駄なくシンプルで機能的）」なデザインが生活の質を向上させると信じ、個人の生活空間から都市、社会までを広く視野に入れ、デザインによる世界の変革に突き進んだその軌跡をたどる。

コンランがデザインしたトラベルケース「トラベル・ザ・ワールド」（グローブ・トロッター製）、2019 年、個人蔵

自らパターンをデザインした食器やテキスタイルなどの初期プロダクト、家具デザインのためのマケット、ショップやレストランのアイテム、発想の源でもあった愛蔵品、著書、写真、映像など、300 点以上の作品や資料を紹介。さらに、コンランから影響を受けた人々のインタビューを交えながら、さまざまなコンラン像を浮かび上がらせる。また、展覧会に合わせて新しい書籍の出版や展覧会グッズも販売。この機会に、ぜひ足を運んでみたい。

Courtesy of the Conran family Conran Foundation and Conran IP LTD.

※掲載情報は10月25日時点のものです。
開館日時など最新情報は公式サイトをご確認ください。

「テレンス・コンラン　モダン・ブリテンをデザインする」
会期／2024年10月12日（土）～2025年1月5日（日）
会場／東京ステーションギャラリー
住所／東京都千代田区丸の内1-9-1
開館時間／10:00～18:00、金曜10:00～20:00
※入館は閉館30分前まで
休館日／月曜、11月5日、12月29日～1月1日
※11月4日、12月23日は開館
料金／一般 ¥1,500、高校・大学生 ¥1,300、中学生以下無料
※障がい者手帳等持参の方は¥200引き（介添者1 名は無料）
URL／https://www.ejrcf.or.jp/gallery/